包括連携協定を締結した徳洲会湘南鎌倉総合病院の小林修三院長（中央右）と横浜市立大の近野真一理事長（同左）＝23日、鎌倉市

全国でも指折りの民間総合病院である徳洲会湘南鎌倉総合病院（小林修三院長）と、医学部や付属病院がある横浜市立大（近野真一理事長）は24日、診療や研究、教育に関する包括連携協定を締結したと発表した。 徳洲会湘南鎌倉総合病院は昭和63年に設立され、年間約54万人の外来患者、約2万2000件の救急搬送をそれぞれ受け入れ、日本屈指の高度急性期病院としても知られる。一方、横浜市立大は医学部、付属病院があり、医療分野では人材教育に強みがある。民間では全国トップクラスの総合病院と、教育機関でもある公立大双方の特徴を生かして医療の課題の克服に取り組むことで、地域医療の向上につながることが期待される。 今回の協定締結に伴って、今後、診療や医療従事者の教育のほか、研究交流、共同研究の推進▽施設設備の相互利用▽教職員の交流促進▽助成事業の共同申請－などを実施していく。 23日に神奈川県鎌倉市の湘南鎌倉総合病院で行われた締結式で、小林院長は「湘南鎌倉総合病院は徳洲会の旗艦病院で、鎌倉、逗葉地区の中心的な役割を果たしている。現在の取り組みを次の若い世代に受け継いでいく時、アカデミアとの協力は重要だ」などと語り、近野理事長は「横浜市大は医学部、大学病院を持つ県内唯一の公立大。特に医療や研究領域で組織的な連携、協力を進め、地域の医学、医療の発展に貢献したい」などと話した。