ナベヅルの越冬地・山口県周南市の八代盆地で5羽確認…初渡来、昨季より9日早く
ナベヅルの越冬地・山口県周南市の八代盆地で、今季の第1、第2陣の渡来が確認された。成鳥4羽と幼鳥1羽が羽を休めている。 【グラフ】八代盆地のナベヅルの飛来数…かつては100桁台
市鶴いこいの里交流センターによると、地元住民から情報提供を受けた職員が10月31日午前9時40分頃、つがいとみられる成鳥2羽が野鶴監視所前の田んぼに降りたっているのを確認。昨季より9日早い初渡来となった。
今月4日の日没頃には2羽が空に向かって鳴き出すと、3羽が飛来して上空を旋回し、山の方に飛び去った。この3羽は5日早朝、田んぼで確認された。成鳥2羽、幼鳥1羽の親子とみられる。
ツルは来春頃まで盆地で過ごした後、シベリア方面に飛び立つ。
昨季の渡来数は過去3番目に少ない7羽だった。センターの担当者は「かつてのような2桁台に回復してほしい」と話している。