【TRC】スプリングボクスが最大のライバル、オールブラックスとの初戦を4点差で制す。
「ザ・ラグビーチャンピオンシップ」(TRC)第3節、現地時間8月31日にエミレーツ・エアライン・パーク(ヨハネスブルク)で南アフリカ代表“スプリングボクス”とニュージーランド代表“オールブラックス”が対戦し、31-27でスプリングボクスが勝利した。 最大のライバルとの初戦を制したことで、TRC2024の優勝が大きく近づいた。 南アフリカが勝利し優勝した23年W杯決勝以来の再戦。キックオフ直後からリベンジを期すNZがエンジンをかける。 フェーズを重ね敵陣深くまで攻め込む中、南アフリカのFBアフェレレ・ファシのタックル直後の仕掛けがプロフェッショナルファウル(故意の得点機会阻止)とされ、シンビンを受ける。このペナルティが起点の左サイドのラインアウトモールから前半7分にHOコーディー・テイラーがトライ。SOダミアン・マッケンジーのコンバージョンも成功し、NZが7点を先制した。 ホームの南アフリカも反撃開始。FW陣のパワープレーで攻め込んで得たペナルティから、左サイドのラインアウトモールでHOボンギ・ムボナンビがトライをマークし、17分に5点を返す。30分にはSOサシャ・ファインバーグ=ムンゴメズルが自陣から61mのロングレンジPGを決めて逆転する。 直後、NZはターンオーバーから左に展開し、WTBケイリブ・クラークのトライで33分に再び4点をリード。37分に南アフリカがPGを決めて1点差に迫ったところで前半終了し、NZが1点リードの12-11のスコアでハーフタイムを迎えた。 後半開始早々の2分にNZはバイスキャプテンCTBジョーディー・バレットのインターセプトからのトライとコンバージョンで7点を追加。 ここから南アフリカが2本、NZが1本PGを決めて迎えた12分、NZが右サイドのラインアウトから左端まで展開しWTBクラークが2本目のトライを決めて5点を追加しリードを10点に広げた。 28分にNZのPRオファ・トゥウンガファシがモールディフェンスでシンビンとなり、直後のラインアウトから29分にFLクワッガ・スミスがトライ。SOムンゴメズルのコンバージョンも決まり、南アフリカが7点を返した。 さらに35分に左サイドのラインアウトからSHグラント・ウィリアムズが飛び込んでトライをマーク。ゴールも入れてついに南アフリカが逆転する。残り5分間、4点のリードを守り切った南アフリカが最大のライバルNZを31-27で制した。 NZはトライ数で上回ったものの、ブレイクダウンを中心に14ものペナルティ(南アフリカは5)を与えたことで南アフリカを優位にさせてしまった。 スプリングボクスはTRC3連勝。この日の勝利で勝ち点4を追加し、14点で首位を堅持した。一方、オールブラックスは7点差以下の敗戦でボーナスポイント1を得たものの、すでに2敗を喫しており2020年来の5連覇に黄色信号が灯った。 両チームは現地時間9月7日にケープタウンのDHLスタジアムで再戦する。