高校卒業の坂口有望 新しい旅立ちへ意気込み「ビッグになって大阪城ホールでワンマンライブやりたい」
「ビッグになって大阪城ホールでワンマンライブできるようになりたい」と意気込みを見せるのは、大阪出身のシンガーソングライター、坂口有望(さかぐちあみ)。中学生でライブハウスのステージに立って以来、関西を中心に活動を続け、2017年にメジャーデビュー。この春、高校を卒業し、東京の大学へ進学するが、27日に様々な思いを込めたアルバム「放課後ジャーニー」をリリース。新たな出発を迎えた、シンガーの横顔に迫る。
夏休みの宿題から逃げ出すようにギターを弾いたら...
大阪・天王寺出身。音楽を始めたきっかけは、中学1年の時に「ギターを持ってる人ってかっこよく見られるんちゃうかな?」と思ったことだという。 その年の夏休みの終盤、まだ宿題がたくさん残っており、そこから逃げ出すような気持ちでギターを弾いたところ、その楽しさを実感した。「手が小さかったので、最初は弾けなかったけど、やりだしたらはまっちゃって。その勢いで、ライブハウスに誘われて、出演しちゃいました」
カバー曲を歌ううちに、自分の曲を歌いたいという思いが
そんな初ステージは、13歳の時の「三国ヶ丘FUZZ」(大阪府堺市堺区)。以来、カバーソングを中心にライブで精力的に活動を続けた。自分の好きな曲や、ラジオから流れていいと思った曲のカバーソングを歌ったが、一番はまったものを聞くと、クリープハイプの「二十九、三十」を挙げる。その理由は、当時中学生だった自分がそれを歌ったら、ある意味おもしろいのではと思ったからだった。 初ステージを踏んだ三国ヶ丘FUZZは「アットホームで温かい小屋」だったため、緊張感も次第になくなっていき、優しい店長の存在にも支えられたという。 そして、カバー曲を歌ううちに、自分の曲を歌いたいという思いが強くなっていった。「人の曲を転換して歌うのが、物足りなくなってきたんですね」。カバー曲を歌い周囲からほめられることも多かったが、どうせほめられるなら「自分の言葉で伝えたい」という気持ちが芽生え、オリジナル曲作りに入り、自身手焼きの初のCD「おはなし」は1000枚を完売するまでに。後にインディーズを経て2017年にシングル「好-じょし-」でメジャーデビューを果たした。