照屋年之(ゴリ)監督「かなさんどー」親との確執・許し描く 那覇で試写 沖縄
照屋年之(ゴリ)監督の最新作映画「かなさんどー」が来年1月31日から沖縄で先行公開される。公開を前に12月2日、那覇市おもろまちのシネマQでプレミア試写会が開かれ、照屋監督と主演の松田るか、父役の浅野忠信、母役の堀内敬子らが映画撮影の裏話や作品の見どころを語った。 【写真】沖縄での舞台あいさつに臨んだ眞栄田郷敦
美花(松田)は、母(堀内)が亡くなる間際に助けを求めてかけた電話を取らなかった父(浅野)を許せず家を出た。認知症で余命わずかの父と7年ぶりに再会する。 照屋監督にとって「洗骨」以来6年ぶりの長編作は「許し」がテーマ。照屋監督は「親と確執がある人もいる。親の余命がわずかの時、憎んだままあの世に送るか、幸せに送るかという葛藤を描いた。じーんとする90分になれば」と語った。 主演の松田は「怒っていながら受け入れることも許しだと思う。いろいろな形を見せてくれる映画」と話した。浅野は「愛がすごくあふれている作品。ぜひ楽しんで」と鑑賞を呼びかけた。 (田吹遥子)
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