<花開く春・20センバツ国士舘>選手紹介/7 水村颯一郎外野手(2年) 俊足、大きな武器に /東京
<第92回選抜高校野球> センバツを前にして活気づく選手の一人だ。背番号7。2桁の番号でベンチを温めることが多かった昨年秋を経て、スタメン入りも現実味を帯びる。「練習の成果で、打撃の調子が上向いてくれたおかげ」とはにかむ。 【動画】センバツ出場校、秋季大会熱闘の軌跡 50メートル走の自己ベストタイムは6・0秒。自他ともに認めるチーム一の走塁能力だ。野球を始めた小学校低学年の頃から、足で相手チームをかき回してきた。「機動力野球」を掲げる国士舘で、自慢の俊足を大きな武器に生き残りを目指す。 父も元高校球児。甲子園に進んだチームで、あと一歩でベンチ入りを逃した。夢を託された息子は「父親を超えた」と笑いながらも、さらなる活躍をと気を引き締める。 地元が舞台の人気漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の主人公にあやかり、愛犬に「勘吉」と名付けた。家に帰って愛犬とたわむれる時間が何よりの幸せだ。試合前は愛犬の写真をスマホで見て集中力を高める。 練習用帽子のつばには「恋より野球」と記してある。野球への思いは誰にも負けない。【川村咲平】=随時掲載 ……………………………………………………………………………………………………… 「甲子園、沸かせます」。167センチ72キロ、右投げ左打ち 〔都内版〕