吉村大阪知事、維新代表選に立候補表明「党の存在意義揺らいでいる」
日本維新の会の吉村洋文共同代表(大阪府知事)は12日、党代表選(17日告示、12月1日投開票)に立候補すると表明した。「党の国政政党としての存在意義が揺らいでいる。維新の存在意義とは何か、なぜ必要なのか、代表選で訴えていきたい」と語った。代表選には複数の国会議員も立候補に意欲を示しており、知名度の高い吉村氏を軸に争われる見通しだ。 【写真】日本維新の会代表選への出馬を表明した吉村洋文共同代表=2024年11月12日午後3時13分、大阪市中央区、樫山晃生撮影 吉村氏はこの日、大阪市内で記者会見を開き、維新がめざす方向性として「将来世代のために存在する政党でありたい」と説明。それを踏まえ、「(教育無償化などの)次世代のための政党」「道州制の実現」「(政治改革を通じて)永田町文化を変える」――の三つの政策の柱を掲げた。 今後の国政選では「与党過半数割れ」に重点を置くとし、候補者調整として野党間による「予備選」実施にも言及した。 維新は10月の衆院選で、大阪の全19小選挙区で勝利したが、全体の議席は公示前から6減の38議席となり、比例の得票数も全国で300万票近く減少。党内では、高い知名度をもつ吉村氏出馬への期待感が高まっていた。 代表選には12日、金村龍那衆院議員(比例南関東)も立候補を表明。ほかに空本誠喜衆院議員(広島4区)、松沢成文参院議員(神奈川選挙区)も意欲を示している。
朝日新聞社