ニア財団とポリゴンラボが協業、「zkWASM」構築し「Polygon CDK」に対応へ
ニア財団とポリゴンラボが協業
ニア財団(NEAR Foundation)とポリゴンラボ(Polygon Labs)が、「zkWASM」構築のための戦略的協業を11月8日発表した。 ニア財団は、レイヤー1ブロックチェーン「ニアプロトコル(Near Protocol)」のガバナンスと開発を支援するスイス拠点の非営利団体。またポリゴンラボは、イーサリアム(Ethereum)のレイヤー2スケーリングソリューション開発のソフトウェア開発企業。 両社が構築を進める「zkWASM」は、ウェブアセンブリ(WASM/WebAssembly)で構築されたブロックチェーンにゼロ知識証明(zero-knowledge proof:zkp)発行プロトコルを展開するための仮想マシンだ。 またWASMとはグーグル(Google)、モジラ(Mozilla)、マイクロソフト(Microsoft)、アップル(Apple)らが共同開発した仮想マシン。C言語やJAVA、Rustなどの広く利用されている多くの言語をサポート可能な実行環境であり、ディズニープラス(Disney+)やアマゾンプライムビデオ(Amazon Prime Video)、グーグルアース(Google Earth)など多くのサービスの開発に利用されている。 その為、開発者は新たなプログラミング言語の学習をすることなく、スマートコントラクトを用いたアプリケーションの開発が行える。そして「zkWASM」により、WASM環境によりzkpを活用したアプリケーションが構築可能になるというわけだ。 両社はこの「zkWASM」を、ポリゴンラボが提供するブロックチェーン開発キット「ポリゴンCDK(Polygon Chain Development Kit)」に対応させる予定とのこと。これにより同キットでブロックチェーンを構築する開発者は、「zkWASM」対応のブロックチェーン開発の選択肢を持つこと可能とのこと。 両社による「zkWASM」は、来年2024年中にローンチされる予定とのことだ。
大津賀新也(幻冬舎 あたらしい経済)