米ジェフリーズ、9─11月期利益が3倍以上に 投資銀行業務が堅調
Pritam Biswas Lananh Nguyen [8日 ロイター] - 米投資銀行大手ジェフリーズ・ファイナンシャルが8日発表した第4・四半期(2024年9─11月)決算は、利益が3倍以上に増加した。ディールへの助言から得た手数料が増加し、引受業務も堅調に推移した。 活況の市場、金利低下、トランプ次期政権に伴う規制緩和見通しにより、企業の合併・買収(M&A)マインドが高まっている。24年後半には株式と債券の公開・発行も急増した。 ディールロジックのデータによると、24年の世界の投資銀行業務収入は26%増の868億ドル。33%増を記録した北米がけん引した。ジェフリーズは同期間に銀行全体で7番目に大きな手数料を獲得した。 ジェフリーズのブライアン・フリードマン社長はロイターのインタビューに応じ、「企業活動、プライベート・エクイティ活動、投資銀行業務と資本市場活動全体をけん引するのはM&AとIPO(新規株式公開)だろう。われわれはポジティブでますます魅力的な時期にいる」と述べた。 第4・四半期の投資銀行部門収入は約73%増の9億8680万ドル、資本市場部門の収入は34%増の6億5170万ドルだった。 総収入は19億6000万ドルと、前年同期の12億ドルから増加した。 普通株主に帰属する純利益は2億0570万ドル(1株当たり91セント)。前年同期は6560万ドル(同29セント)だった。 ジェフリーズの株価は引け後の時間外取引で約1%上昇。24年には94%上昇し、ライバルのゴールドマン・サックスやモルガン・スタンレーをアウトパフォームした。