ヒズボラがイスラエルにミサイル百発以上発射、戦闘がエスカレート
(ブルームバーグ): レバノンを拠点とする親イラン民兵組織ヒズボラが、イスラエル軍の拠点に向けて百発以上のミサイルを発射した。この攻撃規模は過去数カ月で最大級になる。
ヒズボラは発表文で、12日朝のこの攻撃はイスラエル軍がレバノン東部のバールベックを空爆したことへの対応だと説明した。バールベック空爆では1人が死亡したという。
イスラエルとレバノンの間ではほぼ日常的にミサイルの撃ち合いが続いているが、今回の攻撃で全面的な戦争に発展し、イスラエルにとっては新たな戦線が開かれる恐れがある。中東で最も強力な民兵組織であるヒズボラは、イスラム組織ハマスと同じくイランの支援を受け、イスラエルの破壊などを目標に掲げている。
ヒズボラはイスラエル北部ゴラン高原の対空・ミサイル防衛施設を標的にしたと表明した。イスラエル軍も同国北部に向けて100発以上のミサイルが発射されたことを確認し、報復として同国軍の戦闘機がミサイル発射装置3基を爆撃したと発表した。
原題:Hezbollah Fires Wave of Missiles at Israel in Escalating Battle(抜粋)
(c)2024 Bloomberg L.P.
Omar Tamo