60代後半の“おひとりさま”です。兄弟姉妹もいないので、将来認知症になったらどうなるのか心配です。認知症になったときの財産管理などの方法を教えてください ~成年後見制度~
まとめ
このように、成年後見制度は使い勝手が悪い制度です。認知症の方などへの他の支援制度もありますので、成年後見制度の申し立てをする前に、これらの支援制度の活用を検討しましょう。 例えば、全国銀行協会は、認知症患者の預金の引き出しについて、原則として預金者本人の意思確認が必要ですが、預金者本人の生活費、入院や介護施設費用などのために資金が必要な場合には、代理権がない親族でも引き出しを認める場合もあります。 また、口座名義人以外の家族の方に、日常的な預貯金の引き出しを代行してもらうための「代理人カード」を銀行で発行してもらうという方法もあります。 いろいろな手段を講じたうえで、最終的に成年後見制度を利用するとよいでしょう。 出典 厚生労働省 成年後見はやわかり 成年後見制度 デジタル庁 e-GOV 民法 <民法 条文> 第8条(成年被後見人及び成年後見人) 第838条(後見の開始) 第843条((成年後見人の選任) 第846条(後見人の解任) 第858条(成年被後見人の意思の尊重及び身上の配慮) 第859条の3(成年被後見人の居住用不動産の処分についての許可) 一般社団法人銀行協会 預金者ご本人の意思確認ができない場合における預金の引出しに関するご案内資料の作成について 執筆者:新美昌也 ファイナンシャル・プランナー
ファイナンシャルフィールド編集部