「高すぎて買うのを躊躇する」キャベツの価格高騰いつまでつづく?三津浜焼きへの影響は
「高すぎて買うのを躊躇する」という声が上がるほどキャベツの値段が高くなっています。松山のご当地グルメからも悲鳴が…この高値、一体いつまで続くのでしょうか。 松山市三津地区のご当地グルメ「三津浜焼き」。 間記者: 「甘辛いソースの奥からキャベツの甘味が溢れてきます。程よく蒸されたキャベツのシャキシャキ感が三津浜焼きの醍醐味ですよね」 その「三津浜焼き」に欠かせない食材、「キャベツ」に異変が… 広島風お好み焼き「みよし」田中喜代美さん: 「高いなと思うけどね。2倍くらい高いですね」 こちらは産直品を中心に取り扱う松山市内のスーパー。売り場に並ぶキャベツのほとんどに1玉300円前後の値札が貼られていました。 客: 「あっ300円だ。もっと安かったから…ほんと高いですよね。なんか値段見ながら選んでいるもの。キャベツはちょっと躊躇しますね」 エフ・マルシェ 寄川豊和店長: 「ピークの高値よりは少し地物の生育が間に合ってきて落ち着いている状況ではあるが やはり3割から4割高い状況」 価格の高騰で頭を悩ませているのは消費者だけではありません。 農家 山本克樹さん(63): 「ちょっと今年は生育が悪くて困ってます。お店に出ているのをみると(数は)多く見えるが、田んぼの方では生育がストップしてるのが今年は多いです」 山本さんによると、キャベツの苗を植える2月頃に雨が少なかったことや水不足が原因で、成長に必要な量の水が十分与えられなかったこと。 また春先の天候不順も影響し全体的に小ぶりなうえ、生産量が少ないことが高値の要因になっていると言います。 農家 山本さん: 「原油高、円安とかで肥料が去年と比べたら2倍とかそっちもコストもかかってるので、ぎりぎりの所でなるべく安く他のお店よりは安くと思って出しています」
けさ、三津浜商店街の入り口で20年以上の歴史がある三津浜焼きの老舗「みよし駅前店」にお邪魔すると、大量のキャベツを刻んでいる真っ最中… 広島風お好み焼き「みよし」田中喜代美さん: 「使います。キャベツはようけ使いますね」 こちらの店では毎日8個から10個のキャベツを使うと言います。例年、春先はキャベツの値段が上がると言いますが… 田中さん: 「去年と比べたら2倍くらい高いですね。上がっても絶対キャベツは必要なもんやからね。だからキャベツは十分入れてます」 薄く伸ばした生地にそばやうどんを乗せると…満を持して登場するのが先ほど刻んだばかりのたっぷりの春キャベツ。 田中さん: 「焼いたときに春キャベツは水分がたぶん多いと思うんで、どうしてもしゃげてしまうんですよね。ボリュームがなくなるんですよ。だからどうしてもキャベツはようけ入れんといかんですね」 関西から帰省した家族のために7人分を予約したというこちらのご婦人は… 女性客: 「三津浜焼きはよく食べます。若い時は1枚ペロリしたけど、ハハハ(値段を)抑えてやってもらってるからありがたいなと思って」 田中さん: 「(値段は)あげん方がええと思いますよね。お客さんが買うてくれるんですから」 ではこのキャベツの高値、一体いつまで続くのか? エフ・マルシェ 寄川豊和店長: 「(価格高騰が)落ち着いてくるのは高原野菜の出荷が始まる6月中旬くらいになると潤沢に商品が増えてくるという風にとらえてますので、その頃を一つ見込んでいます」 今後は県内産に加えて東日本の産地の出荷量が増える見込みで、価格は次第に落ち着いてくるとみています。 寄川店長: 「トマトであったりナスであったりピーマン。こういったものは潤沢にこれから出てくると思います。量が増えてきますのでそこ(価格)はご安心いただけると思います」