“最後の清純派”が生ビールをゴクゴク…志田未来「下山メシ」は第2の「孤独のグルメ」となるか
「銭湯版・孤独のグルメ」もあった
「いえいえ、2013年に放送された佐藤二朗 が主演の『めしばな刑事タチバナ』は1クールで終わってしまいました。また、19年放送の三浦貴大と夏帆が隔週W主演という変わった形式の『ひとりキャンプで食って寝る』も続編がありません。ひとりキャンプとグルメの組み合わせで、三浦は缶詰アレンジ、夏帆は釣りなどで食材を現地調達するというドラマで話題にはなりましたが……」 2020年に放送されたグルメバーガーにハマった女子12人が実在する店舗を訪ねる「女子グルメバーガー部」は、翌年に特番が放送されたものの第2シリーズはない。21年放送のInstagramで知ったボッチ飯を楽しむ飯豊まりえが主演の「ひねくれ女のボッチ飯」、同じく21年放送の元裁判官の片桐はいり が伊豆大島に渡って居酒屋を手伝いながら島グルメを紹介する「東京放置食堂」、この2作も今のところ続編はない。 「グルメとは少し違いますが、『孤独のグルメ』の原作者・久住昌之 氏のエッセイを元にした、『銭湯版・孤独のグルメ』とも呼ばれる『昼のセント酒』もありました。戸次重幸 が演じる営業マンが昼間から銭湯に入って風呂上りにビールを飲むというストーリーでした。戸次の脱ぎっぷりが話題になりましたが、これも1クールだけでしたね」 得意とする“シチュエーショングルメドラマ”であってもシリーズ化は難しいようだ。 「視聴者からすれば、ただ食べてるだけと思われがちですが、だからこそ役者にとっては難しい演技とも言えます。たとえ最初のシリーズが話題になってもスケジュールが合わない俳優もいたでしょうし、テレ東の深夜ドラマですから予算も少ない。グルメネタを集めるスタッフも大変でしょうし、シリーズ化するには高いハードルがあると思います。だからこそ『下山メシ』には期待したいですね。志田は気さくですからスタッフからも好かれますし、良い意味で女優らしくないから、こうした役柄もハマるでしょう」
デイリー新潮編集部
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