宮迫や木村拓哉など、ネットで“嚙みつく”粗品（右）に対し、「言うで」と話した明石家さんま

「霜降り明星」粗品という“稀有な存在”に注目が集まっている。 お笑い芸人としてはコンビで’18年の『M-1グランプリ』で優勝。ピンでも’19年の『R-1グランプリ』制覇を果たしたサラブレッド。お笑い界でも「天才」の呼び声高く、吉本興業も一気に売り出したが……。 【すごい目ヂカラ】すごい！ドラマロケで東京地裁前でスタンバイするキムタクの目力がすごい！ 「吉本の敷いたレールに乗りつつも、自ら脱線しにいっている感じ。霜降り明星がMCを務める番組は短命ですが、粗品さん自身が『おもんない』と判断したものもあります。笑いに対してはストイックで、楽屋ではもの静か。インタビュー取材でも質問内容によっては素っ気なく答えることもある。 昭和～平成の人からすると『なんだアイツは！』となるかもしれませんが、大御所芸人や自身が尊敬する芸人には誰よりも礼儀正しい。彼の尺度の中心にあるのは『おもろいか、おもろくないか』だけなんです」（テレビ局関係者） この姿勢にブレがないからこそ、タブーにも物怖じしない。 最近だと、天下の木村拓哉を平然とネタにした。過去にテレビ局であいさつした際、完全スルーされたことを明かし、その腹いせなのか、木村のタブーとも言える“身長ネタ”を平気でブッ込んだ。 旧ジャニーズ勢では、ほかに永瀬廉と高橋海人の２人体制になった『King ＆ Prince』をことあるごとにイジっている。過去には 「今の状態のキンプリ、誰が見るねん」 と発言し、キンプリファンから猛反発を食らったが、当人は涼しい顔。最近も永瀬と高橋が個人事務所を立ち上げたことを“税金対策”と断じ、共同代表に就任した永瀬のスピーチを 「おもんない」 と切り捨てた。 「ジャニーズ事務所はなくなりましたが、木村さんは芸能界全体で一目置かれているスーパースター。そんな人を悪意をもってイジったのは粗品さんだけだと思います」（お笑い関係者） 昨年、ダウンタウンの松本人志に一極集中するお笑い界のパワーバランスを、『オリエンタルラジオ』中田敦彦がYouTube上で公然と批判し話題となったが、聞けば 「粗品さんは吉本を離れても独自のポジションを形成した中田さんを尊敬しているそうです」（同・お笑い関係者） 直近では、元『雨上がり決死隊』で宮迫博之にケンカを売り、騒動となった。発端は４月のフジテレビ系『酒のツマミになる話』で、粗品が 「YouTuber、おもんないっすよね？」 と発言し、宮迫の名前を出したこと。 すると、宮迫は５月下旬の人気YouTuber・ヒカルの誕生日会でマイクを持ち 「テレビに出てた時の俺を超えてから言え！」 「おまえ、『アメトーーク』みたいな番組、作ったけ？」 と挑発。粗品は再びこれをコキ下ろし、自身のYouTubeでは宮迫５年ぶりの地上波復帰が消滅した件に触れ 「ざまぁみろ！！」 と絶叫した。 これには吉本の看板芸人・明石家さんまも、ラジオ番組内で 「（２人のバトルが）マジやったら、我々世代、芸能界では考えられない。後輩が先輩を……っていう。吉本じゃないって言ったって、お笑い芸人は先輩後輩やから。 縦やからな。だから、先輩に対してああいうことを言うっていうのは、本当は間違いやねんけども」 と苦言。続けて 「粗品、他もやっとるよね？　今度、粗品に会うたら聞いてみようと思って。どういう意図か。俺が言うなら言うで。言ってあげようと思ってる」 と、場合によっては“説教”することを示唆した。 「粗品さんがイケイケなのは、オリラジ中田さんと同じで熱狂的なファンに支持されているから。YouTubeチャンネルの登録者数は204万人で、再生回数も伸びている。 “太客”と呼ぶ支持者からのスーパーチャット（投げ銭）の中には、１回数十万円という高額なものもあるとか。宮迫さんが早々に白旗をあげたのは、想定外だったようだが、今後も守りに入ることは絶対にない」（スポーツ紙記者） 暴走しているかに見えて、実は緻密な戦略家。通っていた中学校は偏差値「70」で、そこから同志社大学に入学した（中退）。TBSの名物番組『オールスター感謝祭』では過去３回総合１位にもなっている。 次はどんな“仕掛け”を繰り出すか。「無敵の人」粗品から目が離せない――。