和田まどか最速タイ2戦目でタイトル奪取 東洋太平洋女子ミニマム級王座決定戦
◆プロボクシング ▽東洋太平洋女子ミニマム級(47・6キロ以下)王座決定戦8回戦 〇日本同級2位・和田まどか(TKO2回1分19秒)ジュターティップ・シティチェン●(14日、東京・後楽園ホール) アマチュアで8冠を獲得した和田まどか(TEAM 10COUNT)が14日、日本人史上最速タイのプロデビューから2戦目でタイトル獲得に成功した。ジュターティップ・シティチェン(タイ)と東洋太平洋ミニマム級王座決定戦を戦い、1回にダウンを奪うと、2回にも2度のダウンを奪った。最後は連打の最中にレフェリーが試合を止めた。「通過点とはいえホッとしています。世界に向けて一歩近づいたかな」と試合後は笑顔を見せた。 戦績は29歳の和田が2勝(2KO)、22歳のジュターティップが6勝(4KO)2敗。 プロ2戦目でのタイトル奪取は男女合わせて4人目。東洋太平洋王座では同じジムのWBA&WBO世界アトム級(46・2キロ以下)統一王者・松田恵里が18年12月に東洋太平洋同級王座に就いて以来2人目の快挙だ。女子ではほかに19年6月に千本瑞規(ワタナベ)が日本女子ミニマム級王座を奪取。男子では但馬ブランドン・ミツロ(KWORLD3)が22年8月にプロ2戦目で日本ヘビー級王者となっている。 和田は4月2日に特例で日本女子初となる8回戦(アトム級)デビュー。ピムチャノック・セブジャンダ(タイ)に3回TKO勝ちした。2戦目での戴冠も「(パンチが)当たっちゃうと倒しにいってしまう。それでパンチをもらってしまうところもあった」と反省が口をついた。 次に狙うのは世界王座の最速獲得記録だ。これまではWBCライトフライ級暫定・富樫直美、WBOミニマム級・佐伯霞、現WBOスーパーフライ級(52・1キロ以下)王者・晝田瑞希(三迫)の4戦目。和田は「日本人初という称号は好き。自信を持って取りにいきたい」と3戦目での世界戦勝利へ、陣営はWBC世界アトム級王者ティナ・ルプレヒト(ドイツ)かIBF同級王者の山中菫(真正)との対戦を目指す。 ◇和田 まどか(わだ・まどか)1995年1月16日、神奈川・横浜市生まれ。29歳。小2でフルコンタクト空手(新極真会)、田奈高進学後にボクシングを始めた。全日本選手権は3階級で6度優勝し、国体2連覇などアマチュア8冠。2014年、18年の世界選手権ライトフライ級でともに銅メダルを獲得。アマチュアでは58勝(13KO・RSC)10敗。今年2月にプロテスト(B級)に合格、4月に特例で、日本女子初の8回戦(A級、アトム級)デビュー。
報知新聞社