松山城の土砂崩れ現場 斜面に約1500立方メートルの土砂が堆積…二次被害防止のため応急仮設工事へ
今月12日に松山市で発生した土砂災害。現場の斜面にはおよそ1500立方メートルの土砂が堆積した状態になっているとみられています。 今月12日の土砂災害では、3人が亡くなったほか、住宅3棟が全壊、13棟が一部損壊するなどの被害が出ています。 現在も17世帯25人に対して警戒レベル4の「避難指示」が発令されていて、このうち9世帯12人が、市が確保したホテルに身を寄せるなどして避難生活を送っています。 県の砂防課が調査したところ、斜面には12日の土砂崩れによっておよそ1500立方メートルの土砂が、新たに堆積した状態になっているとみられています。 この土砂が崩落するかどうかは現時点で不明ということですが、県と市は、今月末をめどに二次被害防止のための応急仮設工事に取り掛かることにしています。 会見で野志市長は… 野志市長: 「松山市の土木の職員、技術職ですが専門家がいる。専門家で班を組んで、松山城をぐるっと見てもらって安全を確認したのちにレベルを変えるということをさせてもらっている。やっぱり専門家の目で見ることが大事。二次被害が起こらないようにやっていきたい」 松山市では二次被害防止に向け、職員が毎日斜面の状況を目視で確認するほか、崩落現場上部の緊急車両道の近くに監視カメラを設置し、道路の状況を監視するなどして、災害の予兆を検知するなどの体制を整えています。