子どもの熱中症対策 学校に「冷凍庫」や「自動販売機」を設置 東海地方ではユニークな対策も
飲み物の種類を巡り、心配事も…
熱中症対策として効果がある飲み物ですが、この飲み物の種類をめぐって、ちょっとした心配事もあるそうなんです。 「マッチ(ビタミン炭酸飲料)が、1番売れています。『マッチ』1本で45gの砂糖が入っている」(高橋校長) 熱中症対策に適している経口補水液も販売されていますが、味が薄いと生徒からの人気はいまひとつ。 変わりに、スティックシュガー15本分にあたる量の糖分が入る飲み物を選ぶ生徒が多いといいます。
売れているのはジュース
実際に気温と飲み物の売れ行きの関係性について、自主的に調査する生徒に話を聞くと。 「『マッチ』が私たちの学校で1番売れているんですけど、3日間で35本売れていて、この頃は気温が高くなっていた」(調査を行う 高知希さん・3年生) 生徒の調査でも、やはり売れているのはジュース。 適度に糖分を取るのは、体のエネルギー源として必要ですが、糖分の取りすぎは心配です。
必要に応じて飲み物を
自動販売機運営委員会のメンバーは、あらためて自動販売機の正しい使い方や熱中症対策について、プレゼンを行うため準備を進めています。 「スポーツドリンクには糖分が多く含まれているので、日常的に多く飲み過ぎると、糖尿病などの生活習慣病につながる可能性があります」(自動販売機運営委員会) まずは自宅からお茶を持ってきたうえで、必要に応じて飲み物を購入してほしいと呼びかけるつもりです。
生徒の自主性を高める役割も果たす
「タイミングに合わせた飲み物をとったり、飲みすぎ注意など。自分でちゃんと管理できるようにしてほしいというのを、伝えたいです」(自動販売機運営委員会 大矢心夏さん・2年) この自動販売機、熱中症対策だけでなく、生徒の自主性を高める役割も果たしていました。