小原ブラス テレビに映らなかった小倉智昭さんの人柄「テレビで見るのと違って…言っておきたい」
タレントの小原ブラス(32)が11日、TOKYO MX「5時に夢中!」(月~金曜後5・00)に生出演し、9日に膀胱(ぼうこう)がんのため77歳で死去したキャスター小倉智昭さんへの思いを語った。 小倉さんが21年まで22年間、出演したフジテレビ系情報番組「とくダネ!」に、小原はコメンテーターとして出演。訃報を受けて小原は10日、X(旧ツイッター)で、「世間に忖度せず切り込む一方、裏では思いやりのある方でした。感謝ばかり」などと追悼のメッセージを記していた。 小倉さんといえば、キャスターとして歯に衣着せぬコメントも話題になり、時に騒動にもなった。小原も「テレビを見ていると、強いことを言う人だと、自分も『とくダネ!』とか見ていたから」と、強い印象を持っていたという。「初めて『とくダネ!』に出させていただくとなったら、めっちゃ緊張したんですよ。ガタガタ…って感じで」と、緊張から震えたことも明かした。 ところが初出演の前、小倉さんの楽屋を訪れると、想像とは真逆の小倉さんがいたという。「私のことなんか知っているわけがないから、知名度があるわけでもなかったから。自己紹介せなあかんから、“失礼します。小原ブラスって言って…”と自己紹介しようとしたら、“そんなのええねん。ブラス君やろ?知ってる”って。もちろん事前に調べてくれたんやろうけど、こっちが緊張するのを見越して、先に自分から“全部知っているし、これからもお願いね”みたいに言ってくれたのが、凄く記憶に残っていて」。小原の心境を察してか、自己紹介もそこそこに歩み寄ってくれたという。 初出演後のあいさつも覚えているという。「終わった後に楽屋にあいさつに言って、“ありがとうございました”って言ったら、“デーブ(・スペクター氏)の代わりにもっと呼ぶよ”って、冗談でね。デーブさんと仲いいから、そんなことを言ってくれたりした思い出がある」と振り返った。 訃報を受けて、多くの人からその人柄を称賛されている小倉さん。小原は「本当にテレビで見るのと違って、裏でものすごく人思いで、誰にでもその態度なんですよ。テレビで見て、みんないろんなことを(言うけれど)、裏のことを全部は見えへんからなってことは、言っておきたいなって」と、テレビでは伝わらなかった小倉さんの優しさに言及。「ホンマこんなにいい人やった。おらんくなったのはめちゃくちゃ寂しいですね」と、ありし日の小倉さんに思いをはせていた。