岡田虎に翼 虎戦士、十人〝桃〟色 12日『NPBマザーズデー』 梅野隆太郎「特別な日…感謝してプレー」
阪神の話題をさまざまな角度から提供する「岡田虎に翼」(掲載不定期)。12日の試合は母の日に合わせて「NPBマザーズデー2024」として行われ、選手・審判員が母親への感謝を示してピンク色のアイテムを使用する。虎戦士も色鮮やかな道具を身につけて戦う。小学4年時に母を亡くした梅野隆太郎捕手(32)が、特別な一日への思いを語った。 【写真】母の日用のグッズを手にする阪神・佐藤輝 1年に一度だけ、野球場がピンクで彩られる。感謝の思いが詰まった1試合にするために、梅野が躍動を誓った。 「ピンクをまとった選手が多くいると、ファンの皆さんも楽しんでもらえると思う。その中で活躍して華やかなプレーを見せられたらいいなという気持ちで臨みたい」 12日は母の日。母親への感謝を表し、今年も「NPBマザーズデー2024」と銘打って全6試合が開催される。この日だけは特別にピンクの野球道具を身につけることが認められている。選手はもちろん、審判団のシャツや帽子、ベースまでピンクで彩られる。 株式会社エスエスケイとアドバイザリー契約を結ぶ梅野も、鮮やかな道具を取りそろえた。「昨年はド派手なピンクだったけど、今年はシンプルに黒にピンクのラインを使ったキャッチャー道具にした」。こだわり抜いた道具で、プロ野球選手を夢見る少年少女にも伝えたいことがある。 「道具を大事にすることは大切。母の日で、何事にも感謝してやってほしいという願いはある」 自身も、今のキャッチャーミットは2年間使っている。すべての道具を磨いてから一日を終える。またやりたいことをやっていくためには、周囲のサポートも不可欠だ。だからこそ、親への感謝を再確認する一日になってほしい。 母の日への思いは人一倍強い。小学4年時、母の啓子さん(享年34)をがんで亡くした。そこから父・義隆さんと二人三脚でたどり着いたプロの舞台。母に届くように―。何年たってもその思いに変わりはない。 「特別な日でもあるので、その一日を感謝してプレーしたい。すごく大事な日なので、チームとしても勝ちたいですね」 昨年の母の日は2安打1打点で勝利に貢献した。12日はコンビを組む才木が先発予定で、マスクをかぶる可能性が高い。胸に秘める思いをプレーで体現する。(中屋友那)