その恋愛が「愛憎関係」に陥っている5のサインと6つの原因
映画『恋のからさわぎ』『プライドと偏見』『クルーレス』を観たことがある人なら、愛憎関係という概念にピンとくるはず。ラブコメでよくありがちだけれど、実生活でも割と陥りやすい関係性なんだとか。 【写真】「本当にわたしのこと好きなの?」恋人を疑ったら知ってほしい『5つの愛の言葉』とは? カリフォルニア州ニューポートビーチを拠点に活動する臨床心理士でパートナーシップのエキスパート、ベッツィ・チャン博士いわく、愛憎関係とは、人間関係でアップダウンを頻繁に経験する人の間で起こるという。「関係が安定することがないのです」とチャン博士。ダイナミックな関係を経験するために、『プライドと偏見』に出てくる主人公たちのようなロマンチックな緊張感はまったく必要ない。また、これは恋愛に限らず、友人、家族、同僚など、どんな関係性においても起こり得る関係性なんだそう。 不健全な関係性のように聞こえるかもしれないが、愛憎関係であることが必ずしも「問題」であるわけではないと話すのは、認定セックスセラピスト兼心理学者のケイト・バレストリエリ博士。お互いがその関係から得たいものを効果的に伝えることさえできれば、必ずしも悪いことではないそう。 愛憎関係って一体なに? 自分が愛憎関係にある見極め方や回避策は? 専門家が詳しく教えてくれた。
愛憎関係とは、具体的にどんな関係?
チャン博士いわく愛憎関係とは、2人の間で「お互いに対する気持ちの変動」がある関係。繰り返しになるが、このタイプの関係性は家族や友人間だけでなく、恋人や性的パートナーとの間でもよく起こりがち。 例えば交際中、相手が好きで好きで、世界で一番最高な人だと実感した翌日には、喧嘩になって世界で一番最低な人だと感じたりする。チャン博士いわく、その後はその相手とこの先もずっと一緒にいたいかさえ疑問に思えてくる。これが、愛憎関係というもの。 愛憎関係は恋人以外でもみられる。例えば、兄弟と大喧嘩したあとは、何週間もお互いを無視して過ごし、再会した途端に良好な関係に戻るというパターン。「好きなときもあれば、耐えられないときもある、こうしたサイクルが2人の間にできてしまうんです」とチャン博士。なぜこんなことが起きるのか。結局のところ、どちらかが相手に対して強く揺れ動く感情を抱き、それに基づいて行動しているからだという。