ズボラな女子高校生が発明品で問題を解決!私利私欲のために発明を利用する家族のドタバタ劇が話題【作者インタビュー】
天才発明家の女子高校生・出水川もなから、私利私欲のままに物事を動かそうとする出水川家の面々が巻き起こす騒動を描いたふくたいさお(@fukuta_isao)さんのギャグ漫画「りもで・りんぐ」。COMIC MeDuにて連載中の本作は、「あったらいいな」が詰まった発明のアイデアと笑えるドタバタ展開で人気を集めている。本作について、作者のふくたいさおさんにインタビューした。 【漫画】発明品をどう使う?本編を読む ■「出水川家は私の身近にいるステキな家族をモデルにしました」 もなかが家電を使って発明することから“改造家電SF”とも言われる本作。ふくたさんは「私は子供の頃からドラえもんが大好きで、『自分だったら、ドラえもんのひみつ道具をもっと私利私欲のために使うのに』という妄想ばかりしていました。 “もしもボックス”を使って『自分が超お金持ちになった世界』や『自分がモテモテな世界』を作り出す妄想をしたり、遅刻しそうなときに“どこでもドア”を使ってショートカットをする妄想をしたり、嫌なことを言われたときに“どくさいスイッチ”で相手を消す妄想をしたり。ていうか、ものすごくエロいこととか妄想してました。 でも、これって私だけじゃないと思うんです。ひみつ道具を使った妄想をしたことある人って。世の中にきっと、きっとたくさんいると思うんです。だから『ひみつ道具を私利私欲のために使う漫画を描けば、たくさんの人に共感してもらえるかも!』と思い、描き始めました」と、本作を描いたきっかけを告白。 出水川家の面々の個性的なキャラクターも魅力的だが、「キャラクターに関してですが、私の身近にステキな家族がおりまして、主人公の家族(出水川家)はその方たちをモデルにしました」と意外な事実を明かしてくれた。 その上で、各キャラクターへのこだわりを尋ねると、「普段、私が表に出せない欲をキャラたちで発散させています。弟の“もり”には、僕が子供の頃やりたかった『ひみつ道具を私利私欲に使う』をやらせるようにしています。彼は描いていて楽しいです。18年後の未来から来た“おおもりくん”は、僕の『だらだらしたい欲』を体現してもらってます。彼も描いてて楽しいです」とのこと。ふくたさんにとっては、本作のキャラクターが欲を実現してくれる存在と言えるかもしれない。 本作の見どころは何と言っても発明品の数々。そんな発明品について、ふくたさんは「基本、僕が『あったらいいなー』と思うものを描いてます。なので、生み出すのにはそれほど時間がかかりません。今までで一番反響があった発明品は、16話の『心と心を入れ替える装置』です。思春期の頃にみんなこんな妄想したんだろうな、と思いながら描きました」と語った。 取材協力:ふくたいさお、COMIC MeDu編集部