〔NY外為〕円、157円近辺(24日)
【ニューヨーク時事】24日のニューヨーク外国為替市場では、クリスマス休暇を控え動意に乏しい中、持ち高調整の取引が中心となり、円相場は1ドル=157円近辺に小幅上伸した。午後5時現在は156円95銭~157円05銭と、前日同時刻(157円11~21銭)比16銭の円高・ドル安。 ニューヨーク市場は、157円13銭で取引を開始した。クリスマス休場を控え、既に休暇入りした市場参加者も多く、市場の流動性は低下。米主要経済指標の発表がなく新規の手掛かり材料難の中を、株式と債券市場も早引けとなり、比較的狭いレンジ内で方向感なく推移した。 米連邦準備制度理事会(FRB)は先週18日の連邦公開市場委員会(FOMC)で、今後の利下げペースが鈍化するとの見通しを公表。一方、日銀は19日の金融政策決定会合で追加利上げを見送ったため、日米の金利差を意識したドル買い圧力は根強い。 ただ、加藤勝信財務相が24日の閣議後会見で、為替について「行き過ぎた動きに対しては適切な対応を取っていきたい」と円安をけん制したことで円の下値は抑えられたもよう。さらに、植田和男日銀総裁による講演を日本時間25日午後に控え、様子見ムードも広がった。 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0384~0394ドル(前日午後5時は1.0400~0410ドル)、対円では同163円01~11銭(同163円47~57銭)と、46銭の円高・ユーロ安。