公費解体の進捗状況発表 10月は達成率112%
北陸朝日放送
石川県は、能登半島地震の公費解体の進捗状況を発表しました。 8月の計画で目標としていた解体班数が確保され作業はスピードアップしています。 県によりますと、公費解体が見込まれる建物は3万2410棟で、 このうち10月末までに23・9%にあたる7734棟の解体が完了しました。 10月は2348棟を計画していたうち 9月より約900棟多い2638棟で作業を終え、 達成率は112%と計画を上回りました。 県では8月に出した新たなプランで 解体班数を1120班まで増やすことを目標に掲げており、 10月末にその数を達成したことが作業のスピードアップにつながりました。 市町別の解体率は一番進んでいる珠洲市が35・5%、 一番遅い輪島市では14%と現地調査や費用算定の人員不足で 着手が遅れた影響が出ていますが、今後は順調に作業が進んでいくとみています。 また県によりますと豪雨の影響で道路状況が悪化したことなどによる遅れも おおむね解消したとしています。 県はさらに解体班数を1200班程度まで増やす計画で 2025年10月までに公費解体を終える予定です。 なお、12月以降は雪による影響も見込まれるため、 月ごとの解体のペースは落ちるとみられています。