夏冬全国準V、新潟医福大はなぜ北信越で全国レベルの強度を保てるのか
[12.28 インカレ決勝 東洋大1-0新潟医療福祉大 栃木県グリーンスタジアム] 【写真】なでしこDF北川ひかるが母と韓国旅行「とてつもなく美人」「モデル?」「アップ、めちゃカワ」 シルバーコレクターの返上とはならなかった。2年前の大学選手権(インカレ)で初めて決勝に進出した新潟医療福祉大(北信越1)は、桐蔭横浜大に競り負けて準優勝。今年の夏も総理大臣杯で初めて決勝に進んだが、ここでも阪南大に1-2で敗戦。そして3度目の正直を目指したこの日の決勝でも敗れて、悲願の日本一はまたもお預けとなった。 たかが1勝されど1勝。桐光学園時代の中村俊輔氏を指導したことで知られる佐熊裕和氏が監督に就任して2014年より強化を進める同大に、その壁は高く高くそびえ立っている。「優勝できなかったのは何かあるんだろうなというところはある。優勝できないことを探してやっていかないといけない」。61歳監督も自問自答を繰り返した。 ただ北信越リーグで、全国の強豪大チームと渡り合える強度を保ち続けることは並大抵のことではない。北信越リーグでの実力は突出しており、8連覇を達成した今季は12戦全勝。それもほとんどが大量得点を奪ってというゲームになっている。佐熊監督も「出来が悪くても勝ってしまう」現状があると、苦悩があることを明かす。 しかしそんな中で選手たちには、「勝ったからいいと思わせないような」指導を常に心掛けてきたという。さらに週中の水曜日に行うAチーム対Bチームの戦いや紅白戦など、週末のリーグ戦よりも強度の高いゲーム、選手間の競争を促すゲームをこなすことで、緊張感を保っているようだ。「それが実際に公式戦で、特に全国大会で通用するような形になったと思っています」。 主将DF秋元琉星(4年=青森山田高/群馬内定)もチーム内競争の効果を熱弁。そのうえで「監督は常に関東や関西、地方だから負けていいとかはないと言ってくれていた。それに選手も乗せられて、関東を倒してやろうという気持ちが練習から出ていたのかなと思います」と佐熊監督への感謝を語っていた。 あと一歩。夏には準決勝で筑波大、冬には準決勝で明治大をいずれもPK戦で下した同大だが、やはり欲しいのは日本一のタイトルだ。「関東、関西に負けないチームを作るということは最低ライン。新潟だからということはないけど、しっかりと練習を積めば勝負できることを彼ら(今年のチーム)が証明してくれた。ただ高いレベルの試合の蓄積は、北信越とは違いがある。対応してチャレンジしていきたい」(佐熊監督)。全国に強豪校としての名は広まったが、挑戦はまだまだ続く。