ベネズエラ野党指導者は「次期大統領」、米国務長官が投稿
Simon Lewis [ワシントン/カラカス 19日 ロイター] - ブリンケン米国務長官は19日、7月のベネズエラ大統領選に出馬した野党候補ゴンサレス氏を「次期大統領」と初めて呼び、マドゥロ大統領への圧力を強める姿勢を示唆した。 ベネズエラの選管当局と最高裁は大統領選でマドゥロ氏が勝利したと発表しているが、野党が公表した集計ではゴンサレス氏の勝利が示された。米政府はマドゥロ氏による不正があったと非難している。 ブリンケン氏はⅩに「ベネズエラ国民は7月28日に明確な声を上げ、ゴンザレス氏を次期大統領にした」と投稿。「民主主義は有権者の意思尊重を求める」と書き込んだ。 バイデン米政権がゴンサレス氏を次期大統領と呼ぶのは初めて。トランプ前政権は2018年のベネズエラ大統領選を不正と見なし、19年に野党指導者グイアイド氏を暫定大統領として認定した。 ゴンサレス氏は当局が逮捕状を出したことを受けてスペインに亡命したが、大統領に就任するため1月10日に帰国する考えを示している。 同氏はブリンケン氏の投稿を受け、「全てのベネズエラ国民の主権が認められたことに深く感謝する」とXで述べた。