「“念仏の道場”を荒らされた」国宝『三門』に傷…知恩院が怒りあらわに 靖国神社、東大寺でも... 相次ぐ神社仏閣への迷惑行為 “不審火”の神社は防犯カメラ&赤外線センサーで警戒
最新の防犯カメラや赤外線センサーなどで“いたずらしにくい”環境作り
こうした事件を受け、防犯対策を求める声も高まっています。セキュリティシステムの専門企業「セキュリティハウス・センター」は、夜間でもカラーで撮影することができる最新の防犯カメラや、部外者の侵入を感知する赤外線センサーやサイレンなどを販売しています。 (セキュリティハウス・センター 宮垣祐輔さん)「こちらの防犯カメラは、お寺関係でも好評いただいている商品です。落書きやいたずら対策にも、万が一被害があった場合でも証拠になりやすい、いい映像が残せる。『ここはいたずらしにくいな』と思わせるそういったシステムを入れることによって、そういった犯罪が軽減していくかなと感じます」
放火とみられる火事で本殿が焼けた廣田神社 防犯対策を強化し警戒
防犯対策に力を入れている神社が兵庫県にあります。西宮市の廣田神社では、1981年、放火とみられる火事で本殿が焼け、それ以降、防犯対策を強化してきました。24時間参拝ができるため防犯上のリスクが高く、防犯カメラ10台、赤外線センサー24回線を設置し、警戒にあたっています。 (廣田神社 大宮修也権禰宜)「事が起こってからの対策となるとさらにばく大な費用が発生してしまいます。そういったことからお守りをするとして防犯対策、年間費はなかなかの金額になりますが、それでお守りができるのであればいいのかなと思っています」
壁いっぱいに“落書き”が書かれたお堂 「らくがき寺」は白壁に願い事を書く
寺社での落書きはご法度…のはずが、逆に“推奨”する寺もあります。京都府八幡市の単伝庵。「らくがき寺」と呼ばれていて、住職がお経を上げるお堂の中には、壁いっぱいに“落書き”が書かれています。 (参拝者)「書けた!(Qなんて書きましたか?)『健康でいられますように』と」 (参拝者)「(Qお寺への“落書き”しちゃいましたね?)しちゃいました。ちょっと、いたずらな感じはするんですけど、でも叶うといいなと思います(※『笑顔ですごせますように』と書く)」 このお堂「大黒堂」は戦後、寄付を募って復興したことから、“落書き”と称して参拝者の願い事を書けるようになりました。 (単伝庵 堀尾行覚住職)「落慶のときにせっかくこうして皆さんのお力で建ったお堂ですから、皆さんのいろんな願い事をね、この大黒さんにわかるように直接白壁に書いてくださいということで、皆さんの願い事を白壁に書くというのが始まったんですね」 白壁は毎年12月に塗り替えられます。今年はまだ半年も経っていないのに、壁は願い事でいっぱいです。 (単伝庵 堀尾行覚住職)「ここは別にいたずらしに来るところじゃないんで、同じ“落書き”と称しても、中身はだいぶ違うのかなというふうには思いますね。やっぱりちょっと自制心というものを持つ訓練をするのは大事だと思いますね」
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