玉森裕太の“優しすぎる”クズ男っぷりに完堕ち 沼みの深い“王子様”が火曜22時に爆誕
10月8日よりスタートしたTBS火曜ドラマ『あのクズを殴ってやりたいんだ』で、玉森裕太が演じる葛谷海里が話題だ。 【写真】“優しすぎる”クズ男っぷりを見せる玉森裕太 本作は、恋もボクシングも本気で向き合う姿をオリジナル脚本で描くガチンコボクシングラブコメディ。結婚式当日に彼氏に逃げられてしまった主人公・佐藤ほこ美(奈緒)が、人生どん底のタイミングで金髪の謎の男・葛谷海里(玉森裕太)に出会い……といったストーリー。 海里とほこ美の出会いは、ほこ美の結婚式。そこで海里は式を撮影する予定のカメラマンとして会場に控えており、婚約者から逃げられるほこ美と遭遇。その姿をカメラに収めていたのだ。その写真を見せながら「よく撮れた」というあたり、もうすでにクズ感は否めない。 その一方で「返してもらうんですか? お金」「負けっぱなしだ……」とほこ美の闘志に火をつける一面も。 さらに、ほこ美が元婚約者から暴力を振るわれているところをすかさず撮影。「この写真、あなたの会社に送ったらまずいことになりそうですね」と言い反撃。「彼女の気持ち考えたことあります?」と、出会ったばかりのほこ美をかばうシーンはキュンとしてしまう。正直、ここのシーンだけを見ていれば、絵に描いた王子様のような海里。失恋して、結婚式の日に赤っ恥をかかされ、なかなか辛い思いをしているほこ美が、惹かれるのも無理はない。 しかも、ほっぺについた汚れをナチュラルにタオルで拭いてあげたり、2回目に会った時にほこ美のことをいきなり“ほっこー”と呼んだり、距離の詰め方も良い。人間としてあざといため、これはすぐにでも気になる存在になりそうだと感じた。 ただ、これだけに止まらないのが海里の恐ろしさ。UFOキャッチャーで2個取れた景品の1つを渡し「オソロ!」と言ったり、“奇跡”と“叶わぬ恋”という意味が込められたブルームーンのカクテルを差し出したり……完全に堕としにきている! そして極め付けには「こんな子初めて」と目を見つめて言い、優しくキス。さらに別日には「俺がほっこーの月になるよ」と弱っているほこ美に優しい一言。そのあまりの急展開に、悶えてしまった視聴者も多いのではないだろうか。 これはすごい、また火曜22時に“沼み”の深い男性キャラクターが爆誕してしまった……玉森裕太の落ち着いた声のトーンがまたマッチしている。 そう感動していたところ、事件は第1話の終了間際、ラスト5分に起こった。なんと海里がほこ美の目の前で別の女性と深いキス。どうやら特定の彼女は作らない主義だというのだ。 しかも、ここで一気に表情を変える海里。さっきまでの優しい声色とは違い、鋭い口調で「思ったよりもバレるの早かったな」「婚約者から(お金を)取り戻した分、俺に貢いでくれるかなって」と言うのだ。もはやクズを通り越して、恐怖心すら覚えるここでの演技は見事。 でも、どうしてだろう、最低だとわかっているのに、一視聴者としては完全に嫌いになることはできない。絶対にハマらないほうがいい、そうわかっているのに、実は優しいのではないかと期待してしまう自分もいる。 果たして海里は本当に“クズ”なのか。今後の展開が見逃せない。
於ありさ