「日本を明るくしたい」センバツ選手宣誓、自己採点は120点
全ての若者が希望を持ち、夢を追いかけられる平和な世界を願わずにはいられない――。18日に開幕した第95回記念選抜高校野球大会の開会式。選手宣誓をした高松商の横井亮太主将(3年)は、野球ができる環境に感謝するとともに、ロシアによるウクライナ侵攻の被害者や、トルコ南部を震源とする大地震の被災者らに思いを寄せた。 【4年ぶりに選手全員が行進…開会式を写真で】 選手宣誓が決まってからは、就寝前の30分から1時間を宣誓の練習に充てたという。「新型コロナウイルスやウクライナ問題と、暗いニュースが多い。自分たちのプレーで日本中が明るくなれば」という思いを込めた。 前日のリハーサルでは「甲子園球場の雰囲気は独特。緊張した」と途中で文言が抜けた場面もあったが、本番では「思った通りに言うことができた。120点ぐらいはつけたい」と笑顔だった。【中田博維】 選手宣誓の全文は以下の通り。 ◇ 宣誓。たった一球の白球を私たち高校球児が追いかけ始めてから、憧れのこの舞台に立つまでに、たくさんの支えや応援がありました。制約がかかる中で多くの方々が努力をして、私たちが全力で野球のできる環境を作ってくださいました。 そしてこの春、甲子園に声を出しての応援が戻ってきます。野球ができること、それを応援してもらえることは当たり前ではなく、大変ありがたいことだと感じています。 さまざまな制限があった生活も、徐々に終わりを迎えつつあります。一方で戦争、紛争、そして災害。私たちが野球に打ち込んでこられたように、全ての若者が希望を持ち、夢を追いかけられる平和な世の中となるよう願わずにはいられません。 そして、私たち高校球児は仲間を信じ、一枚岩となって全身全霊でプレーし、勇気や感動を届けることで、支えてくださる全ての方に恩返しをしたいと思います。 この聖地、甲子園で、全高校球児が一球に魂を込め、正々堂々、戦い抜くことを誓います。