2年連続明治神宮を狙う8連覇中の天理大は今季も戦力充実!故障者が出ても新戦力が浮上し、最終戦も勝利【阪神大学野球】
◇阪神大学野球連盟 秋季リーグ戦:第4節2回戦◇天理大7-5大阪体育大◇大阪シティ信用金庫スタジアム◇17日 【一覧】24年大学生・プロ志望届提出者 リーグ新記録となる8連覇を既に達成している天理大が逆転勝ち。9勝1敗で今季を終えた。 「試したい選手が何人もいたので、確認の意味も込めて」(三幣 寛志監督)と2季連続の首位打者が狙える位置にいた主砲の石飛 智洋(4年=出雲西)ら複数の主力がベンチスタート。その中でも10安打7得点と層の厚さを見せつけた。 6月の全日本大学野球選手権では初の4強入り。しかし、この秋は主力の下林 源太(4年=天理)や天野 航也(4年=報徳学園)が怪我で戦線離脱。石飛も右太ももの裏の肉離れで調整が遅れ、何とか開幕に間に合わせた。 その中でも石飛は打率.433で2季連続となる首位打者のタイトルを獲得。下林と天野の代わりにスタメンに定着した大森 瑛斗(2年=愛工大名電)と池田 優斗(1年=八戸学院光星)が3割台後半の高打率をマークして、見事に穴を埋める活躍を見せた。 「学生が良い準備をしてくれました。レギュラー陣だけじゃなくて、サブの子も準備をしていたので、人が入れ替わっても大差がなかった」と野手陣の底上げに手応えを感じている三幣監督。下林の復帰は絶望的だが、右肩を痛めていた天野はスタメンに復帰している。 11月の関西選手権は選手起用を良い意味で悩まされそうだ。「一発勝負なので、状態の良い子を使っていきたい」と三幣監督は話している。 投手陣は長野 健大(4年=松商学園)と的場 吏玖(2年=大阪電通大高)の先発二本柱がともに防御率0点台と安定。「その後のピッチャーを探している最中」と三幣監督はリリーフ陣を課題と捉えているようだが、右横手投げの長尾 渉佑(岡山商大付)を筆頭に好投手は揃っており、投打に充実した戦力を誇っている。 昨年は関西選手権で優勝して、第1代表で明治神宮に出場。今年は2年連続出場が懸かっている。 「楽に勝てる試合は絶対にないと思っているので、接戦をものにできるような戦い方をして、バッテリー中心に守り勝つ野球で勝ちたいと思っています」と次なる戦いに向けて語った主将の杉下 海生(3年=天理)。目標は創部初の日本一だ。