「6位で申し訳ない」戸郷の担当スカウト・武田康チーフスカウトが偉業祝福「スカウト冥利に尽きます」
◆JERA セ・リーグ 阪神0―1巨人(24日・甲子園) 戸郷の担当スカウトを務めた巨人・武田康チーフスカウト(60)が喜びを口にした。スカウト業務で滞在していた沖縄県内でテレビで観戦し、偉業を見届けた。 「どきどきしながら見ていました。スカウト冥利(みょうり)に尽きますし、ありがたいです。翔征に感謝、感謝です。(ドラフト)6位で翔征に申し訳なくて。1位でもおかしくないですよね。本当によく頑張ってくれています。想像以上です」 戸郷とは、聖心ウルスラ学園時代の練習を見に行った際に初めて会った。当時や、面談時を懐かしそうに振り返った。 「グラウンドはちょっと小高い所にあるんですけど、(練習時に)下まで見送ってくれたんですよね。懐かしいです。初めて面談したのは9月で、謙虚で素直な子でした。ポジティブだったことも覚えています」 そんな右腕の魅力とは―。18年8月に宮崎県選抜として、現広島の小園らを擁する高校日本代表と対戦した試合も挙げながら明かした。 「相手に強気に向かっていく闘争心。高校日本代表との時も5回1/3を9つ三振を取って、アグレッシブな投球が本当に良かった。あとは体が強い」 今も毎登板後、LINEで連絡を取る。 「僕からしたら息子ですよね。必ず返事をしてくれるので、うれしいです。チームはちょっと苦しんでいますけど、明るい話題で。ここが頑張り時です」
報知新聞社