坂東希”謎の女”がガチで怖い…役者魂を感じるほどの怪演ぶりとは? ドラマ『嘘解きレトリック』第7話考察レビュー
鈴鹿央士&松本穂香がW主演を務めるドラマ『嘘解きレトリック』(フジテレビ系)が放送中。本作は、借金まみれの貧乏探偵とウソを聞き分ける能力者の異色コンビによる、レトロモダン路地裏探偵活劇。今回は、第7話のレビューをお届けする。(文・菜本かな)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】 【写真】坂東希が怖すぎる…思わず震え上がる貴重な未公開写真はこちら。ドラマ 『嘘解きレトリック』劇中カット一覧
“幽霊屋敷”で起きた事件の真相は?
「生きている人間の方が、よっぽど怖いです」 “幽霊屋敷”で起きた事件が描かれた『嘘解きレトリック』(フジテレビ系)第7話、端崎刑事(味方良介)の言葉に、大きく頷いてしまった。 “幽霊屋敷”とは、10年前まで足立画伯が住んでいた屋敷のこと。その屋敷で殺害された足立画伯の妻の幽霊が出るといううわさがあった。そして、その妻を殺したのは、事件のあとから行方不明になっている足立画伯だと言われているのだが…。 左右馬(鈴鹿央士)と鹿乃子(松本穂香)が通うお食事処『くら田』の店員たちによると、足立画伯はとても良い人で人殺しをするようには見えないらしい。 それなら、一体誰が殺害したのか? また、殺していないとするなら、なぜ逃亡をしているのか? ずっと曖昧になっていた謎を、左右馬たちが解き明かしていくことになった。
坂東希の役者魂がすごい!
足立画伯の妻を殺害したのは、“謎の女性”(坂東希)だった。そもそも、謎の女性が殺そうとしていたのは、妻ではなく、足立画伯だったようだ。一方的に足立画伯に好意を寄せていた彼女は、拒絶されたことで逆恨みをして、殺害に及んだ。 その際に、妻と鉢合わせてしまったため、仕方なく殺すことにしたらしい。そして、“幽霊屋敷”には隠し部屋があり、左右馬たちがその部屋を開けると、ミイラ化した足立画伯がいた。 あまりの恐ろしさに、「ううう…」となった人もいるのではないだろうか。 しかし、それよりも怖かったのが、坂東希が演じる謎の女性が放つオーラだ。足立画伯はミイラ化しており、恐ろしい姿になっている。 それなのに、謎の女性は「先生は生きてる。だって、死んだら骨になるでしょう?」と。極限までまばたきを抑えているからか、サイコパスみも感じさせており、たしかに「生きてる人間の方が、よっぽど怖い」と思った。 筆者の学生時代は、E-girlsが大流行しており、そのなかでも「Seventeen」(集英社)の専属モデルをやっていた坂東希に憧れている人が多かった。 いつもニコニコしていて、ほんわかした癒しキャラ…という印象が強かったのだが、こんなにも恐ろしい表情を見せることができるのか…。坂東の役者魂を再確認させられた。