横浜流星&吉岡里帆、意外な“正体”を告白「実は料理が苦手」「こう見えてタフ!」
◆初共演の感想は? 「吉岡さんに何度も救われた」
『余命10年』や『青春18×2 君へと続く道』など話題作を次々と手がけている藤井道人監督の最新作『正体』で、共演を果たした横浜流星と吉岡里帆。殺人事件の容疑者として死刑判決を受けたが、その後脱走し逃亡を続ける男と、彼を信じようとした女性のまぶしくも切ない関係を鮮やかに体現している。藤井監督とタッグを重ねている横浜は、「同志」と監督について表現。藤井組初参戦となった吉岡は、そんな二人の強固な絆に「すごく羨ましい。当てられちゃった」と笑顔をこぼす。共演の感想をはじめ、お互いの意外な一面などたっぷりと語り合ってもらった。 【写真】この並び美しすぎる! 横浜流星&吉岡里帆、撮り下ろしショット 染井為人による同名小説を映画化した本作。日本中を震撼させた凶悪な殺人事件の容疑者として逮捕され、死刑判決を受けた鏑木(横浜流星)が脱走した。潜伏し逃走を続ける鏑木と日本各地で出会った沙耶香(吉岡里帆)、和也(森本慎太郎)、舞(山田杏奈)そして彼を追う刑事・又貫(山田孝之)。又貫は沙耶香らを取り調べるが、それぞれ出会った鏑木はまったく別人のような姿だった。間一髪の逃走を繰り返す343日間。彼の正体とは?そして顔を変えながら日本を縦断する鏑木の【真の目的】とは。その真相が明らかになったとき、信じる想いに心震える、感動のサスペンスだ。 ――殺人事件の容疑者として死刑判決を受けた鏑木と、そうとは知らずに出会い、彼を信じようとする女性・沙耶香。サスペンスフルな世界で希望の光となるような関係性を演じました。お互いの印象について教えてください。 横浜:鏑木にとって沙耶香は、救いとなるようなとても大きな存在です。彼が逃亡していることには目的があるんですが、沙耶香と出会ったことによって「沙耶香のために」という思いがどんどん大きくなってくる。吉岡さんは温かく包み込んでくれる方で、現場では常に沙耶香として存在してくれました。吉岡さんはいつも、人の目を見てお話をしてくれるんです。それって当たり前のようで、なかなかできないこと。そういった吉岡さんの真っ直ぐな姿勢や、醸し出す空気感には沙耶香と通じるものがあって、僕自身、撮影中に何度も救われました。 吉岡:鏑木という役柄は演じ分けが必要となるキャラクターですが、横浜さんが演じる鏑木からは「この人を守らなければいけない」と感じさせるようなピュアな誠実さと、痛みを背負っている影を感じて、「自分が強くならなければ」と自然と思うことができました。本作は夏編と冬編に分けて撮影をしましたが、時間を経て冬編で再会した鏑木は、毒が抜け切ったような表情をしていて。流星くんの体現した真っ直ぐな目を見ながら、私は「この人に幸せであってほしい」と思いながら撮影をしていました。