元ワラビーズのSOジェームズ・オコナーがレッズ退団。海外挑戦決める。
元ワラビーズの司令塔、ジェームズ・オコナーがスーパーラグビーのレッズを退団し、海外クラブへの移籍を目指すことが明らかになった。 9月12日、クラブが発表した。 天才プレーメーカーとして名を馳せたオコナーは、1990年7月生まれの34歳。ウェスタン・フォースに加入した2008年に史上最年少でスーパーラグビーデビューを果たし、同年にセブンズ代表、さらにはワラビーズでも初キャップを得た。 ワールドカップは2015年こそマイケル・チェイカHCのもとで落選したが、2011年、2019年と2大会に出場。2021年までに64キャップを重ねた。 2012年からはレベルズに移籍、2013年には複数の素行不良でオーストラリア協会との契約を解除されたため、海を渡りプレミアシップのロンドン・アイリッシュと短期契約を結んだ。 翌年にはTOP14のトゥーロンに移籍、2015年にレッズに加入するも、再び欧州に拠点を移す。トゥーロンに戻り、2017年からはセール・シャークスでもプレーした。 レッズに戻ってきたのは2019年だ。「この5年間は私のラグビーキャリアのハイライトだった」と本人が語る通り、母国で再び輝きを放った。 2021年にはスーパーラグビーAUのタイトル獲得(10年ぶり)にキャプテンとして大きく貢献した。 ブランビーズとのプレーオフ決勝ではロスタイムにサヨナラ逆転トライを決めて、大会MVPと得点王にも選ばれた。 「クラブがここまで到達できたことを誇りに思っています。浮き沈みはあったものの、このクラブの一貫性と愛は、クラブの一員であることが素晴らしいと思えるものでした。このチーム、私の故郷でプレーできたことにとても感謝しています。夢が叶いました」とコメント。 「クラブはこれ以上ないほど良い状態にある。レス(キスHC)をはじめとするコーチ陣は、私がこれまで一緒に仕事をした中で最も団結力のあるグループで、今年その一員となれたことに感謝しています。これから多くの成功が訪れることは間違いでしょう。私は深い感謝の気持ちを持って、海外からそれを見守るつもりです」と続けた。 キスHCも感謝を示した。 「彼は負傷によりフィールド上での貢献が制限される困難なシーズンを過ごしたが、できる限りの方法でチームを改善することに専念してくれた」 「彼の計り知れない経験と、その経験を分かち合おうとする意欲は、レッズの発展において極めて重要な役割を果たしました。特に若いSOのトム・ライナとハリー・マクローリン・フィリップスには司令塔としてのゲームコントロールやマインドセットを教えてくれた。われわれは彼にレッズに残り続けるオファーを出していたが、彼の決断を尊重したい。去ってしまうのは悲しいが、彼の幸運を祈っている」と語った。 2022年には燃え尽き症候群を患うなど苦しんだシーズンも多かったが、スーパーラグビーのキャップ数は127(フォース38、レベルズ21、レッズ68)まで伸ばした。得点は915まで積み重ねた。 移籍先は現時点では明かされていない。今後の動向に注目だ。