関係者は"ドン引き"...? 離婚直後のダイアナ妃、ドレスの「コルセットを引き剥がし」"セクシードレス"へ大胆チェンジか
1996年、チャールズ皇太子(当時)と離婚直後に、ダイアナ妃は初めてメットガラに出席した。その際、妃はディオールのクチュールドレスを纏ったが、その裏側では、ブランド側がもともと想定していたデザインとは異なるドレスの着こなしへ急遽変更となる、ちょっとした事件が起きていた。 【写真】周りの男性陣も思わずタジタジ....?「セクシードレス」で登場したダイアナ妃 当時、ディオールのクリエイティブディレクターだったジョン・ガリアーノは、ケンジントン宮殿に出向き、当日のドレスを決める最終ミーティングを行っていた。ダイアナ妃は、1回目のミーティングから"自分が着たいルック"にはっきりとした意見を持っていたという。 「私はピンクを推していたが、彼女は『ピンクはイヤ!』と納得しなかった。」と、ガリアーノはHuluのドキュメンタリーシリーズ『In Vogue: The 90s』で語っている。 そこで2人は、ストラップと裾に黒いレースをあしらったミッドナイトブルーのドレスをチョイス。このドレス、本来のデザインにはコルセットが付属していたのだが、ダイアナ妃はそのコルセットをあえて着用せずに会場へ。ガリアーノは、メットガラの会場でダイアナ妃の姿を見るその時まで、コルセットが外されていることを知らなかったという。 「車から降りてきた彼女の姿を今でも鮮明に憶えている。信じられなかった。彼女はコルセットを剥ぎ取っていたのだから」とガリアーノ。 「彼女はコルセットを引き抜いて、解放感を味わっているようにみえた。おかげで、あのドレスはグッと官能的になったよ」 ダイアナ妃はその新しいドレスに、お揃いのガウンスタイルのジャケット(結局これもあとで脱いだが)、ネイビーのレディ・ディオールのバッグ(当時は“レディ”ではなく、シュシュと呼ばれていた)をスタイリング。 ジュエリーはサファイアとパールのチョーカーを。このチョーカーは、1991年のカナダ訪問をはじめ、ダイアナ妃が生涯で何度も愛用したものだ。妃はチョーカーに、ダブルサファイアとダイヤモンドのドロップイヤリングを合わせ、ディオールのドレスに完璧にマッチさせていた。なんなら、愛するサファイアに全てを合わせるために、ピンクではなくミッドナイトブルーのドレスを選んだのかもしれない。 「とにかくあっ!と驚いた。ダイアナ妃は私にとって、初めてのクチュールのクライアントだった」とガリアーノは当時を振り返る。 彼は反ユダヤ主義と人種差別的コメントが問題となり、2011年にディオールを解雇されたが、2014年にメゾン・マルジェラのデザイナーとしてファッション界に復帰している。 ダイアナ妃がランジェリー風スリップドレスに変えたドレスの着こなしは、当時大いにトレンドとなった。しかし、決して今の時代にみても古びた印象を感じさせない。ジュエリーも然り、すべてがモダンな装いだ。また、実は今の皇太子妃であるキャサリン妃もこのイヤリングを何度も愛用している。 キャサリン妃がサファイアとパールのチョーカーをつけているのを目にしたことはまだないが、いずれはその時が来るかもしれない。いつの日か、その特別な瞬間を目にできることを楽しみにしていよう。
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