立憲と国民の候補者調整が遅れ、越年か 来夏の参院選北海道選挙区で
連合北海道の第37回年次大会が17日、札幌市内であり、来夏の参院選北海道選挙区(改選数3)で支援する立憲民主、国民民主両党の候補者調整が遅れていることが明らかになった。衆院選で想定以上の議席を得たことも影響しているという。 「立憲民主党としても2人目の候補、これを連合の皆さんとも十分相談しながら、みなさんが最も戦いやすい態勢の中で、3人区で2人立てる」 大会の冒頭、あいさつに立った立憲北海道連代表の逢坂誠二衆院議員が述べた。同党からは、すでに現職の勝部賢志氏が立候補を表明。連合の推薦も決まっている。 立憲がもう1人擁立するともとれる発言に国民の藤井和則北海道連幹事長が、すかさず反応した。「今の情勢を考えて、来年7月は戦わない選択肢はないと党本部から言われている」 参院北海道選挙区では、2019年、22年と2回続けて自民が2議席、立憲が1議席を得た。立憲、国民両党と連合北海道などは、与党の一角を崩すため、同選挙区に候補者を2人立てることで調整している。 大会後、会見に応じた連合北海道の和田英浩事務局長は「公党のやりとりに連合がコメントするつもりはない」とした上で、「どちらの党から何人ということではないが、2人以上出ることはない。そのために調整している」と火消しに努めた。 また、当初、示していた年内にも候補者を決定する見込みが遅れそうなことを認め、「年明けの早い時期にめどをつけるべく調整したい」と述べた。(長谷川潤、古畑航希)
朝日新聞社