立憲民主党、新代表に野田元首相 決選投票で枝野前代表破る
立憲民主党は23日、東京都内で開いた臨時党大会で代表選の投開票を実施し、野田佳彦元首相(67)を新代表に選出した。1回目の投票では決着がつかず、決選投票で枝野幸男前代表(60)を破った。即日就任した野田氏はあいさつで、新体制の骨格人事を24日午前までに決め、午後1時開会で調整する両院議員総会に諮ると明言した。次期衆院選での政権交代に向けて、自民党に対峙するための政権担当能力を示し、野党間の協力関係を構築できるかどうかが焦点となる。 【写真】野田佳彦元首相「ニコニコ生放送」の討論会で披露した特技は?
野田氏は代表選出後に「本気で政権を取りに行く覚悟だ。皆の力を合わせ、打倒自民に向かいたい」と党内結束を呼びかけた。政権公約を策定する「次の内閣」と、総合選挙対策本部も週内につくる方向だ。 記者会見では党人事に関し「刷新感をどうつくるかは重要な観点だ」として中堅や若手を登用する可能性を示唆。派閥裏金事件に関係する自民議員への対抗馬擁立を急ぐと表明した。次期衆院選で自民、公明両党を過半数割れに追い込むため、日本維新の会など他の野党との連携に向け「誠意ある対話をしていきたい」と述べた。