イラン改革派ペゼシュキアン氏当選－大統領決選投票で保守派破る
（ブルームバーグ）： ５日実施されたイラン大統領選の決選投票で、欧米との核合意の再建に前向きな改革派ペゼシュキアン元保健相が当選した。聖職者から成るイラン指導部にとっては大きな課題が浮き彫りとなった。
当局によれば、ペゼシュキアン氏（69）は保守強硬派のジャリリ最高安全保障委員会元事務局長（58）を約300万票差で破った。改革派ハタミ元大統領時代に保健相を務めたペゼシュキアン氏は、イランにとって国内外で複雑かつ困難な時期に大統領に就くことになる。
宗教エスタブリッシュメントや最高指導者ハメネイ師に直接異議を唱える抗議活動が頻発し、イランはここ数年、正統性を巡り大きな危機に直面している。また、イスラエルとの対立もここ数カ月で危険なレベルに達している。
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ペゼシュキアン氏は、イラン核合意からの離脱を決定したトランプ前大統領が11月の米大統領選で返り咲く可能性にも直面することになる。
今回の選挙はライシ大統領が５月にヘリコプター事故で死亡したことに伴い実施された。ペゼシュキアン氏が新大統領に就任すれば、前任者との違いが鮮明となる。同氏は聖職者ではなく、非聖職者の大統領はアハマディネジャド元大統領以来となる。
原題：Iran Elects President Who Wants to Revive Nuclear Deal With West（抜粋）
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Golnar Motevalli
