【英国ブリストル発の本格ツールウオッチ】家具デザイナーが手掛ける新鋭“アルキン”
Alkin(アルキン・ウォッチ)は、イギリス西部の港湾都市ブリストルで設立された、日本未上陸の独立系マイクロウオッチブランド。 家具デザイナーであり、時計コレクターでもあるチャーリー・ファウラーによって創設された新鋭ブランドだ。家具デザイナーとしてのキャリアを進めていくなかで、ファウラーは家具と同じく人生を共に長く使うことができるプロダクトである、腕時計に情熱を注ぐようになっていったファウラーは、シンプルで機能的、そして長持ちするデザインの機械式時計を創りたいと思考を始める。 【Alkin(アルキン)の時計をもっと見る】
創業者のファウラーは“取り去るべきものがなくなったときに時計は完成する”というデザイン原則を掲げており、アルキン・ウォッチの時計はアイデンティティと個性のバランスを保ちながら、フォルムと機能を同等に評価してデザインされているのが特徴だ。ファウラーは、時計のデザインには、それ自体に強いブランドの“DNA”が宿っているべきだと考えており、例え誰かがブランド名を隠してしまったとしても、アルキンの時計であることがわかるように時計をデザインしているそうだ。今回は、アルキンのウォッチコレクションから、2つのモデルを紹介する。
モデル・スリー・デュアルタイム
モデル・スリー・デュアルタイムは、エレガンスと信頼性のバランスとフォルムを融合させたモデル。 時計の針とアプライドマーカーは“スタジアムシェイプ”のデザイン言語を共有し、ソフトな外観と感触を与えている。 立体的に盛り上がったアプライドマーカーと文字盤中央のサークルカットが、時計全体に奥行き感を与え、デュアルタイム機能は、サテン仕上げのステンレススチール製12時間積算計ベゼルにレーザー刻印された数字とブラックの塗料で塗りつぶされた数字で読み取ることができる。ソリッドエンドリンクを備えた316L SSブレスレットが付属し、3色の文字盤展開で販売価格は約7万1600円。
モデル・スリー・ダイバー
次に紹介するモデル・スリー・ダイバーは、堅牢な構造、機能性、視認性を備えた、あらゆる冒険の中で厳しい条件で応えるために作られたツールウオッチだ。 文字盤デザインは控えめで、前モデル“アルキン・モデル2”の針デザインを継承したモデルとなっている。文字盤はサンドイッチデザインを採用し、インデックスをカットして文字盤下層部をスーパールミノバ仕上げで露出させている。 文字盤上層部のテクスチャー塗装の仕上げとともに、文字盤全体の奥行き感を高めながら、あらゆる角度から光を受け止める無骨な仕上げを生み出しているそうだ。3時、6時、9時位置のカットアウトされたマーカーには、アンティークのダイバーウオッチに見られる文字盤デザインへのオマージュとして、三角形フォルムが採用されている。ソリッドエンドリンク付き316L SSブレスレットが付属し、 3色の文字盤展開で販売価格は約7万1600円。 今回紹介した2モデルともにAlkin(アルキン・ウォッチ)のウェブサイトで予約受付け中で、発送開始は2024年1月予定となっている。詳細はブランド公式サイトを確認していただきたい。
文◎William Hunnicutt