晴海フラッグのキーボックスを無断で路上に取り付け 容疑で不動産社長を書類送検
2020東京五輪・パラリンピックの選手村として使われた大規模マンション「晴海フラッグ」(東京都中央区)の鍵を内覧客に受け渡すため、無断で路上のフェンスにキーボックスを取り付けたとして、警視庁月島署は27日、軽犯罪法違反(業務妨害)の疑いで、不動産会社社長の男性(52)=港区=を書類送検した。この地域のマンションは人気が高く、内覧の依頼に対して人を派遣する手間を省く狙いがあったとみられる。 書類送検容疑は今年6月上旬ごろ、中央区晴海の歩道のフェンスにキーボックス1個を取り付け、都港湾局に撤去や見回りなどをさせるなどして業務を妨害したとしている。署は処分意見として、起訴を地検に委ねる「相当処分」を出した。 署の聴取に対し、男性は「以前から行われており、常識になっていた」と供述。「鍵の受け渡しに時間がかかるが、管理が厳しくマンション内に取り付けられないため、近くに取り付けた」と話し、「迷惑をかけた」と反省の弁を述べているという。 署によると、晴海フラッグ近辺では今年5月ごろから住民の間でキーボックスが目撃され、「犯罪に使われているのではないか」という不安の声もあった。最盛時には他の業者が取り付けたものも含め、署管内で20カ所に置かれていた。