無敵のカルソニックスカイラインはもはや伝説! 星野とともに歩んだ43年「日本ラヂヱーター→カルソニック→マレリ」の名物スポンサーがついに消える
スーパーGTでは27年ぶりのチャンピオンに輝いた
以下、カルソニックブルーのホシノレーシングの主なマシンを紹介していくと、JTCCのカルソニック・プリメーラ、1996年フォーミュラニッポンのカルソニック IMPUL(星野一義はこの年フォーミュラ引退)。 しかし、この1996年、JGTCではカルソニック スカイラインを駈る星野一義/影山正彦組がチャンピオンを獲得。2000年に日産系の自動車部品メーカー、株式会社カンセイと合併し、カルソニックカンセイ株式会社となるが、カルソニックブルーは継続。 2002年に星野一義が現役引退となるが、インパルとカルソニックの関係は続行。GTでは2003年まで「カルソニックスカイライン」で参戦。 2004~2007年はマシンがZ33へとスイッチし、カルソニック IMPUL Zに。 この「カルソニック IMPUL Z」には、現チーム監督の星野一樹も2006年、2007年にドライバーを務めている。 そして2008~2021年は、マシンが日産GT-R(R35)となり、「カルソニック IMPUL GT-R」に。チャンピオンこそ獲れなかったが、2015年はランキング2位だった。 日産陣営のマシンは、2022年からフェアレディZ(Z34)になり、インパルのマシンも「カルソニック IMPUL Z」となったが、この「カルソニック IMPUL Z」で、平峰一貴・ベルトラン・バゲット組が、27年ぶりのチャンピオンに! 会社自体は、2019年、マニエッティ・マレリと経営統合し、社名もマレリ株式会社になったが、スーパーGTのマシンのロゴは2022年までカルソニックのままで、チャンピオンを獲った翌年、2023年からゼッケン1番をつけた「マレリブルー」にスイッチ。 しかし、マレリは2025年2月の契約満了をもってTEAM IMPULとのスポンサー契約を終了することを発表。その理由について、「純正部品市場においてより強靭で競争力のある企業となるため、成長と革新に向けて資源を配分するための幅広い取り組みの一環」だと説明している。 レース界でこれだけ長きにわたるパートナーシップは、現マレリのほか寡聞にして知らないが、カルソニックブルー、マレリブルーがスーパーGTで見られなくなるのは、日産ファン、星野ファンならずとも、レースファンには寂しい限り。 しかし、ホシノレーシングの来季以降のメインスポンサーはすでに決定済みとのこと! 新体制の発表時期は未定だが、新しい「IMPUL Z」、「○○ IMPUL Z」の発表と活躍を期待しよう。
藤田竜太