シングルファザーが大後悔「別れた妻」との面会交流で起こった「想定外の出来事」…バスで泣く娘に心が痛んだ
レアケースが「日常で普通」の親子
娘たちが5歳と3歳のときに離婚をしていらい、わたしはシングルファザーとして子育てをしてきた。そして娘たちの母親からは毎月養育費を受けて、ふた月ごとに母親と娘たちだけで過ごす時間を設けている(いわゆる「面会交流」)。 【一覧】日本中があっけにとられた…有名人の「結婚ランキング」意外な順位はこちら! 厚生労働省の公表した『2021(令和3)年国民生活基礎調査の概要』(※1)、『令和3年度全国ひとり親世帯等調査結果』(※2)によると、子どものいる世帯は全国に約1000万世帯あるという。 ひとり親世帯はそのなかの1割強で、父子世帯はさらにその1割弱。父子世帯のなかで養育費を受けて面会交流を行っている世帯となると、全1000万世帯のうちわずか0.01%となる。 わたしたちにとっては当たり前の生活をしているだけなのだが、ここまでレアケースだということを踏まえたうえで、今回は思春期の娘たちを育てるシングルファーザーの、面会交流のある暮らしについて振り返ってみたい。 ---------- ※1『2021(令和3)年国民生活基礎調査の概要』 https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa21/dl/12.pdf ※2『令和3年度全国ひとり親世帯等調査結果』https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/f1dc19f2-79dc-49bf-a774-21607026a21d/9ff012a5/20230725_councils_shingikai_hinkon_hitorioya_6TseCaln_05.pdf) ---------- 面会交流を始めたのは、離婚して3人で暮らすようになってから数ヵ月が経った頃だった。 事前に大人どうしで日時と場所を決めて待ちあわせをしてから、わたしは娘たちを連れてそこに向かう。「行ってらっしゃい」と手を振ると、わたしは背を向けて去る。夕方にまた待ちあわせ場所に向かい、娘たちと再会して家に帰る。 だいたいの行き先は聞いていたし、娘たちからその日にあったことを聞いたりもしていたが、どんなふうに過ごしていたのかの詳細まではわからない。それでも、とくに長女が、帰ってから寂しそうにしているのは気になった。