「このタスクそもそも必要?」の発想で仕事を効率化し、時間を生み出す秘訣
「なくす→へらす→かえる」で時間を確保する
筆者のほかにも、「この仕事なくせないかな?」という発想を、絶賛プッシュする人物がいます。 その方の名は、「ハック大学 ぺそ」さん。チャンネル登録者数26万人超のYouTubeチャンネル「ハック大学」でライフハックを教えるほか、関連した内容の書籍も出されています。 近著『仕事に追われず自分の時間を確保する』(ポプラ社)では、「この仕事なくせないかな?」を軸に、さまざまな視点から時短術を披露しています。 本書で「ハック大学 ぺそ」さんが唱えるのは、「なくす→へらす→かえる」の考え方。 「なくす」、つまり完全にゼロにしてしまえる業務はなくしてしまいます。ゼロにはできないものは、「へらす」ことを考えます。なくせない、へらせない場合は、何か前向きな効果を生むことに「かえる」ことを考えます。 この3ステップの思考法で、浪費されていた時間を極限まで圧縮してしまうのが、「ハック大学 ぺそ」さん流の時短術です。 本書には、定例会議の例が挙げられています。その会議の目的は、各部署の情報を共有するというもの。長く続いているので、すっかりルーティン化しています。 もしも、「この情報共有ってなんのためにやっていたんだっけ?」と疑問がぬぐえないのであれば、その会議はなくしてしまっても問題ない可能性があります(割愛しますが、そう思っても会議をなくす決定権がない場合の対策も記されています)。 検討の結果、「なくさない(なくせない)」となった場合、「へらす」ことへと考えをシフトします。会議が週1回の頻度であれば月2回に、1回1時間かかるものであれば45分に「へらす」というふうに。コツは、頻度、回数、人数といった数字で表されるものに着目し、ここにメスをいれられないかと検討することです。 最後の「かえる」については、別のやり方でも目的は達成できるかという視点をもつことです。大勢を集めての定例会議とする代わりに、もっと効率よく情報共有する手段はないか、と考えてみると名案が浮かぶと思いませんか? 前節で述べた筆者のメール時短法は、メールのやりとりを「なくす」は無理でも、「へらす」「かえる」ことで、時間的余力を生んでいました。そのときは「なくす→へらす→かえる」という発想はありませんでしたが、今後はその意識で仕事に取り組んでみるつもりです。 もしあなたも、本来の仕事時間を確保したいと思っているのであれば、今日からでもこの時短術を実践することをおすすめします。 Source:YouTube
鈴木拓也