雨の中、懸命の捜索続く 奥能登豪雨、5日で2週間
奥能登豪雨の発生から5日で2週間を迎えるのを前に、安否が分からなくなっている輪島市町野町寺地の中山美紀さん(31)の捜索は4日も同市内で続けられた。消防、警察、自衛隊の計約300人が雨の中、町野川と海岸付近で手掛かりがないか捜した。 中山さんが穴水町の勤務先から帰宅する際に乗っていた軽自動車が能登町鈴ケ嶺で見つかっている。消防などは鈴ケ嶺より下流域の町野川や河口付近の海岸などで捜索を続け、雨が強くなると中断した。 輪島市河井町の河原田川では雨脚が時折強くなる中、河川敷に堆積した流木の除去作業が急ピッチで進められた。 ●志賀に洪水警報 4日の石川県内は前線や湿った空気の影響で各地で雨が降った。南下する前線が県内を通過した昼前後に雨脚が強まり、金沢地方気象台は志賀町に洪水警報を発表、各地に大雨、洪水、雷注意報を出し、低い土地の浸水や河川の増水などに注意を呼び掛けた。 4日正午までの24時間降水量は、珠洲72・5ミリ、輪島66・0ミリ、金沢62・5ミリ。雨のピークは過ぎたが、気象台は元日の地震や先月の豪雨で地盤が緩んでいる能登では夕方ごろまで土砂災害に注意するよう求めている。 5日の県内は緩やかに高気圧に覆われて曇り時々晴れ、6日は曇りの見込み。