首相、事態対処に「責任者は私」 裏金議員、説明が要職条件
自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件に関し、岸田文雄首相は5日の参院予算委員会で「この事態に対応する最大の責任者は私だ。法改正など結果を出すことで責任を果たしたい」と述べた。自身の処分についても聞かれたが明言を避けた。裏金を受領した議員を閣僚など政務三役に今後起用する場合は、説明責任を果たすことが条件になるとの認識を示した。 政治資金の透明性確保については、政治団体への寄付の口座振り込み義務化に意欲を見せた。国会から独立した第三者による政治資金監督機関の検討を求められると「新しい組織をつくるなら、どのような権限を与えるかといった議論も必要だ」と語った。 日本維新の会の音喜多駿氏は、裏金議員を政務三役など要職に起用するのは疑惑が払拭されるまで困難ではないかとただした。首相は「説明責任、政治責任を十分果たさず役職に就けば、国政に遅滞を生じさせる」と指摘し、起用する場合はこれらの責任を「果たしているとの判断が求められる」と強調した。
