快進撃の男子バレー日本代表 パリ五輪で52年ぶりメダル獲得へ キーマンは“ミドルブロッカー”山内晶大選手(30)
世界ランキング2位、絶好調の男子バレー日本代表。勝ち続ける度に世界の日本代表ファンが急増し、社会現象にもなっています。ネーションズリーグでは、主要国際大会で47年ぶりに銀メダルに輝きました。快進撃のウラ側にあったのは、強化してきた世界最高峰のディフェンス。その日本代表のキーマンとなる選手を取材しました。
メダル獲得のカギは“ミドルブロッカー” 204cmの長身から繰り出す高速クイック
パリオリンピックで52年ぶりのメダル獲得に挑戦する男子バレーボール。そのキーマンとなる選手を、元ビーチバレー日本代表のアスリートキャスター・溝江明香さんが取材しました。 溝江さんが向かったのは、先日、パナソニックパンサーズからチーム名を変更した大阪ブルテオンの練習場。身長が高いバレーボール選手の中でひときわ目立っていたのが、名古屋市出身のミドルブロッカー・山内晶大選手(30)です。10年前から不動の日本代表で、204cmの身長は代表の中でもっとも高く、まさに日本の壁。 この山内選手こそがメダル獲得へのキーマンなのです。
山内選手の魅力を探るため、溝江さんはコートを縦から見られる位置に移動。横から見ることが多いバレーボールですが、真後ろから見たほうがボールの変化が見やすいといいます。山内選手の最大の武器は204cmの長身をいかした高速クイック、いわゆる速攻です。しばらく練習を見ていた溝江さんは、山内選手のすごさをこのように分析しました。
アスリートキャスター 溝江明香さん: 「単純に高さもすごいですが、滞空時間があってコースを選ぶことができる。ディフェンス側はスパイクコースが何本も見えるので、それがすごく嫌だと思う。このコースが強いからというより、何本もコースを考える待ち方をしなければいけない。日本代表が強くなってきたウラ側にはミドルブロッカーの活躍が大きい」 世界の高い壁を打ち破るためには、ミドルの速い攻撃を多くし、相手ブロッカーに真ん中を意識させることが重要。それによって、サイドからの攻撃がよりマークを減らし、打つことができるのです。