娘の夢に応えるため愛媛から千葉へ移住 11代目ピーター・パン 山﨑玲奈(17)を支えた母の決断と言葉
母と二人三脚の日々…「一緒に泣いてくれました」
愛媛から千葉へ引っ越した翌年、山﨑さんは11歳のときにアニーの役に合格しました。 山﨑: 最終の“アニー役に選ばれました”っていうときに(保護者も)後ろで見られるんです。 私の番号が呼ばれた時に(母の)「はぁ!!」という声が後ろから聞こえて。 母の声が大きすぎて、みんな振り返っていて(笑) 私と一緒に泣いてくれました。 母に歌を教えてもらっていたんですよ、『アニー』のオーディション受かるために。 一緒に練習とかも付き合ってくれたので、二人三脚でやっていた分、(母の)泣いている姿を見て私も嬉しかったですね。 そして2020年、中学2年生となった山﨑さんは「ホリプロタレントスカウトキャラバン」に挑戦します。 山﨑: 目標の俳優さんが高畑充希さんで、高畑充希さんもホリプロ所属ですし、ホリプロタレントスカウトキャラバンのその時のテーマが『ミュージカル次世代スターを探せ』ということもあって、「ミュージカルもやりたいし、憧れの高畑充希さんがいるホリプロだ!一石二鳥だ!」と思って、すぐ応募しました。 山﨑さんは見事グランプリを獲得し、応募総数1万9115人の頂点に。 その歌声は、審査員を務めた名だたる演出家も絶賛でした。 周囲の反対を押し切って愛媛から千葉へ移住し、3年目で芸能界デビューをつかんだのです。 山﨑玲奈が母からもらった“大切にしている言葉”
山﨑玲奈の“大切にしている言葉”
そんな山﨑さんが念願かなって手にした役が『ピーター・パン』。 6月の現在は、来月7月の開演に向けて、稽古に追われる日々を送っています。 2度目のピーター・パンを演じる今年、まずはフライングの練習でその感覚を呼び覚まします。 山﨑: フライングでハーネスを着けるんですけど、それが5~6キロぐらいあって、プラス自分の体重もある。 結構アクティブに動かなきゃいけないシーンもあるので、歌いつつ動くというのもいっぱいあるから、そのためには体力もつけなきゃいけないですし、筋力をつけて耐えられる体にならなきゃいけない。 腕立てふせとかプランクとかよくやるんですけどピーター・パンになるとその季節がやってくると思います。 人気作品『アニー』、『ピーター・パン』を演じる夢をかなえてきた山﨑さんが大切にしている“One Word”とは? 山﨑: 「越えられない壁はない!」 これは私がアニーのオーディション中に、母からもらった言葉なんです。 ダンスの審査で私が落ちてしまって、ダンスを猛特訓していたときに初めてのことをやっていたので、つらくなって「もうダンスの練習に行きたくない…」とか、オーディションの日が近づいて来るたびに「場違いなんじゃないかな…」みたいな気持ちになっていたときに、母が「大丈夫、越えられない壁はないから」といつも言ってくれていた。 その言葉が今も心に残っていて、それこそピーター・パンの稽古でつまずいちゃったり、このシーンやっぱりうまくいかない…と思ったときに、母が言っていた「越えられない壁はない」と自分に問いかけることで「よし頑張ろう」「もう1個やればできるかもしれない」というふうに気持ちを整えられる。 自分を支えてくれている言葉だなって思います。 もっともっとミュージカルを頑張って、ブロードウェイとかウエストエンドなど世界で羽ばたける俳優になるというのも大きい目標です。 (『ノンストップ!』2024年6月21日放送より)
ノンストップ!