ドラッグストア業界4年連続No.1のウエルシア、PB注力の背景と戦略 「こだわりはネーミング」“改名”で売上5倍のヒット商品も
■熾烈を極めるドラッグストア業界…4年連続1位の理由は? 今後は「冷凍食品」もPBで
ドラッグストア業界で4年連続の売上高1位に輝くウエルシア。年々競争が激化する中、勝因は何なのだろうか。 「弊社モデルとして『調剤併設』『深夜営業』『介護』『カウンセリング』という大きな方針がありますが、そこをずっと変わらず取り組んでいるので、お客様から支持されているのかなと受け止めています。今後も頑張って継続したいです。また、ウエルシアポイントを使った”ウエル活”も、お店に来ていただく大きな理由になっていると思います。それと、他のドラッグストアに比べて品揃え豊富な点も、ウエルシアの特徴だと思います。特にドラッグストアの中では食品構成比が高く、グロサリー(加工食品)やお菓子、さらに日用雑貨、化粧品などの品揃えも多いと思います」 しかし、スーパーやコンビニ、ECでも薬や日用品が手軽に買えるようになった今、「ヘルス&ウエルネスに特化することをぶらさずに、かつ色々な新しい取り組みをやっていかないと生き残れない」と岡本さん。 今後は「からだWelcia」で冷凍食品カテゴリーも発売予定で、「地域ナンバーワン健康ステーション」になることを掲げている。「上記の4大モデルをしっかり続けていくこと、またPBを強化して、お客様の細分化したニーズにしっかりと応える商品を提供して行くことが我々の生き残る道だと考えます。一つでも欠けたらダメですから、総合的にしっかり取り組んでいきたいと思います」 (取材・文=水野幸則)