「辞職」か「議会解散」か。24日、兵庫県の斎藤元彦知事は自らの判断について「だいぶ固まってきた」と述べ、今週中に記者会見を開き、発表する考えを示しました。一方で、県議会の各会派が次の知事候補を選定する動きも加速しています。 　不信任決議案が可決して以来、24日、初めて兵庫県庁に姿を現した斎藤知事。5日後までに「辞職」か「議会解散」かの判断を迫られています。 　兵庫県・斎藤元彦 知事 　「どういう選択をするのか、ほぼだいぶ固まってはきましたけど、まだしっかり考えて決めていきたい」 　斎藤知事は、23日までに読売テレビを含む複数のテレビ番組に出演。知事側は出演の条件として、「1対1のインタビュー形式」を提示したということです。 　このことについて問われると――。 　兵庫県・斎藤元彦 知事 「やっぱり自分の思いや考えをしっかりと伝えるために、1対1の場、そしてノーカットでやっていただきたい。生出演も含めてやっていく方が、伝えることができるのではないかという判断」 　（Q:出直し選挙を意識したものではない？） 　兵庫県・斎藤元彦 知事 「そういったことというよりも、自分自身の思いや考えを県民の皆さんからも、もっと知事が自分の言葉で自分の思いを県民の皆さんに説明すべきだという指摘もいただいています。世間的にはもしかしたら、メンタルがすごく強いと言われているかもしれないですけど、“鋼のメンタル”って言われてる面もあるみたいですけど。自分自身は今朝も苦しい胸の内もあったりとか、やっぱり人間ですから、思い悩むことも多々これまでもありましたので」 　出直し選挙については明言を避けました。斎藤知事が「辞職」か「失職」を選んだ場合に行われる知事選挙に向けて、第1会派の自民党は、24日午後、候補者の選定会議を開きました。しかし――。 　自民会派・北野実 幹事長 「知事選挙に関する検討会を行いましたけれども、何も決めることはなかった。決まることはありませんでした」 　今後、候補者を擁立した場合、公明や立憲民主系の「ひょうご県民連合」に支援を求める可能性を示しました。一方、第2会派の維新は――。 　維新会派・岸口実 団長 「基本は“独自候補”。我々の思いを一番よくわかっていただける独自の候補が念頭にあります」 　斎藤知事が出馬したとしても、3年前のように推薦することは難しいとも述べました。 　知事の判断期限まであと5日。その動向に注目が集まっています。