海洋プラスチックでアップサイクル 徳之島でビーチクリーン後に制作体験
ビーチクリーンと海洋プラスチックのアップサイクルワークショップが12月8日、徳之島町花徳で行われた。主催は徳之島キッズグロムサーフィン。(奄美群島南三島経済新聞) 【写真】ビーチクリーンの参加者たち 花徳浜でのビーチクリーンには親子連れなど約10人が参加。約30分かけてペットボトルのふたや使い捨てのスプーンをはじめとした海洋プラスチックごみ(以下、プラごみ)、漁具などの漂着ごみ約8袋分を集めた。その後、近くの新村公民館へ移動し、プラごみを使ったアップサイクルワークショップを実施。洗浄後、細かく裁断したプラごみを金型にはめてアイロンで溶かし、オリジナルアクセサリーやキーホルダーへと変身させた。参加者からは「思ったよりも簡単にできて驚いた」「お気に入りになった。友達に見せたい」などの声が聞かれた。 同団体代表の坪田千里さんによると、花徳浜はリーフ(陸地を囲むように発達したサンゴ礁)がなく、きれいな砂浜が広がる一方、漂着ごみが浜辺に上がりやすい一面もあるという。「海は楽しさと学びの場所。これによってすぐ海への影響が少なくなるわけではないが、これをきっかけに徳之島の地形を知ったり、普段とは違う視点でプラごみについて考えたりして、ごみ拾いを楽しんでみてほしい」と話す。 同団体は普段、島内の子ども向けにサーフィンを指導しており、ビーチクリーンとイベント企画は今回で3回目。子どもたちに海の楽しさを知ってもらうことを目的に、今後も定期的にイベントを開いていく予定だという。
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