陸上男子100Mのカーリーを逮捕 警官に抵抗、テーザー銃で気絶させられる…五輪2大会連続メダリスト
陸上男子100メートルで21年東京五輪銀、24年パリ五輪銅メダリストのフレッド・カーリー(29=米国)が2日夜、米フロリダ州マイアミで逮捕されたとAP通信が3日、報じた。 地元警察の報告書によると、カーリーは警察が別の事件で捜査中の現場に停めてあった自身の車に乗り込もうとして「攻撃的な態度」で近づいてきたという。警官らは迂回(うかい)するように指示したがカーリーは従わず、口論からもみ合いに発展。警官に抵抗し続け、4人に地面に押さえつけられた。マイアミビーチ警察が公開した動画では、立ち上がって逃げようとした際にテーザー銃(スタンガン)で撃たれて気絶させられ、拘束されるシーンが映っている。 カーリーは地元の病院に搬送され、その後マイアミ・デード郡刑務所に収監された。暴行、警官への抵抗、治安妨害の罪で起訴され、3日に出廷して保釈された。 カーリーの100メートル自己ベスト9秒76は歴代6位の記録。世界選手権では19年ドーハ大会と23年ブダペスト大会の400メートルリレー、22年ユージーン大会の100メートルで金メダルを獲得している。弁護士は事件が「完全な誤解だった」とコメントを発表。米国陸上協会はコメントを控えた。